新元号は「令和」 安倍首相が談話発表(全文)新時代への願いを示すのにふさわしい
平成に代わる新元号が「令和」と発表されたことを受け、安倍晋三首相は1日正午ごろ、官邸で記者会見を開き、談話を発表した。 【動画】新元号は「令和」に 安倍首相が会見し談話発表 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「新元号は「令和」に 安倍首相が会見し談話発表」に対応しております。 ◇ ◇
安倍首相の談話
司会:安倍内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに総理からご発言ございます。皆さまからのご質問は、そののちにお伺いいたします。それでは安倍総理、お願いいたします。 安倍:本日、元号を改める政令を閣議決定いたしました。新しい元号は令和であります。これは『万葉集』にある「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」、この文言から引用したものであります。 そしてこの令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております。『万葉集』は1200年余り前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化の長い伝統を象徴する国書であります。 悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、1人1人の日本人があすへの希望と共にそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。その願いを込め、令和に決定いたしました。文化を育み自然の美しさをめでることができる平和の日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆さまと共に切り開いていく。新元号の決定に当たり、その決意を新たにしております。 5月1日に皇太子殿下がご即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなりますが、国民各位のご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。政府としても、ほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞってことほぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。 元号は皇室の長い伝統と国家の安泰と国民の幸福への深い願いと共に、1400年近くにわたるわが国の歴史を紡いできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっています。この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくことを心から願っています。私からは以上です。 司会:それでは皆さまからのご質問をいただきます。希望される方、挙手をお願いいたします。私、指名いたしますので、所属とお名前を明らかにした上でお願いいたします。初めは幹事社の方からお願いしたいと思います。どうぞ。