「農家が挑戦していくことで農業が魅力的だと思ってもらえたら」 トマト農家が採れたてトマトを使ったカフェ・オープン
トマトの栽培を60年以上続ける山梨県中央市の農家が、採れたてのトマトを使うカフェをオープンさせました。きっかけはSDGsの考えです。 【写真を見る】「農家が挑戦していくことで農業が魅力的だと思ってもらえたら」 トマト農家が採れたてトマトを使ったカフェ・オープン 季節の野菜がたっぷり乗ったカレーに、鮮やかな赤が目を引くパフェ。 どちらも料理の主役はトマトです。 羽田明莉記者: 「人気のトマトパフェを実際に食べてみたいと思います。ジェラートにトマトの旨味がギュッと詰まっていておいしいです。トマトの酸味もあるので甘すぎずさっぱりと食べられます」 提供しているのは中央市藤巻にあるトマトカフェ「ヨダファームキッチン」です。トマトの栽培を60年以上続けている「ヨダファーム」が今年8月、新たにオープンさせました。 約30種類のメニューには全てその日の朝に採れたトマトを使用しています。 お客さんは: 「こんなにトマト料理食べたことなかったのでびっくりしました。でも美味しかったです。とにかく」 「富士吉田市から来ました。トマトジュース、飲んだ中で1番おいしかったです」 なぜ半世紀以上続けている農業から、カフェの経営という新たな一歩を踏み出したのでしょうか? ヨダファーム 功刀隆行さん: 「暑さの影響を受けてしまってこうやって形があばれるとか、形が悪くなってしまったものをお料理に使っております」 きっかけは、品質に問題はないものの形や見た目から出荷できない規格外のトマトを有効利用しようというSDGsの考えです。 ヨダファームは約4000本のトマトの苗を育てていますが、今年は夏場に猛暑が続いた影響で秋に実が割れる被害が大幅に拡大し、10月の収穫量は例年の20%から30%に落ち込みました。 ヨダファーム 功刀隆行さん: 「ここにきてなかなかトマトを作れる温度ではないようになってしまっていて、どんどんそれが酷くなっているイメージ」 ■「規格外であっても味は引けを取らない」 被害が拡大しても、トマトの魅力を多くの人に伝えようとスタッフは店に立っています。 カフェには子どもへのこだわりもあります。