東福岡が2015年度以来の4強入り、PK戦で静岡学園を破る 全国高校サッカー
サッカーの全国高校選手権第5日は4日、千葉市のフクダ電子アリーナなどで準々決勝4試合が行われ、3度の制覇を誇る東福岡は静岡学園との強豪対決で、0―0からのPK戦を5―4で制した。 ◇ 国立競技場への切符を懸けた優勝経験校同士の名門対決は、東福岡に軍配があがった。PK戦にもつれ込んだ静岡学園との激闘を制し、勝利の立役者となったGK後藤は「自信があったPK戦で相手にプレッシャーを与えることができた」と喜んだ。 両チームともゴールを奪えずに突入したPK戦は、6人目で決着がついた。東福岡は5人が成功させた一方、後藤が191センチの長身が放つ威圧感を生かし、2本の枠外シュートを誘発。3度目の優勝を飾った2015年度大会以来となるベスト4を手繰り寄せた。 苦しい試合だった。タレント豊富な静岡学園に試合を支配され、シュート数は1-8と圧倒された。それでもゴールは割らせず、DF山禄(さんろく)は「相手の方がうまい選手は多かったけど、走ったり体を張ったりという所や、根性では負けていなかった」と胸を張った。 目標の王座奪回に向け、大きな山を越えた。平岡監督が「静岡学園さんは強くて本当にしんどかった」と苦笑しながら振り返った試合も成長の糧。後藤が「小さいころからプレーするのが夢だった」と話す国立競技場の舞台に、一回り大きくなって立つ。(奥山次郎)