【『No No Girls』レポート#7】ちゃんみなが伝えたかったクリエイティブの大切さ「自分で書いた歌詞・メロディは我が子のように愛おしい」
YouTubeの総再生回数は5億回を超え、若い世代から絶大なる支持を得ているラッパー/シンガーのちゃんみな。そんな彼女が、SKY-HIが主宰するレーベル/マネジメント「BMSG」とタッグを組んで始動したオーディションプロジェクト『No No Girls』。 【動画】ラスト3チームがクリエイティブ審査に挑んだ『No No Girls』Ep.07本編 「今までいろんなNoって言われてきた人たちを救いたい」と、本オーディションのプロデューサーであるちゃんみなは宣言。そして、ここから生まれるガールズグループに所属するアーティストには、以下3つの“No”を求めるという。 No FAKE(本物であれ) No LAZE(誰よりも一生懸命であれ) No HATE(自分に中指を立てるな) 2024年11月15日にYouTubeにて配信された『No No Girls』Ep.07では、3人1組のグループによるクリエイティブ審査に挑むE、F、 Gの3チームに密着した様子が映し出された。
得意分野でサポートし合ったEチーム
Ep.07も引き続き4次審査の模様が配信される。4次審査はクリエイティブ審査。3人1組に分けられ、各チームは与えられたトラックに、メロディ、歌詞、振り付けをつけていく。トラックはHip Hop、Pops、R&Bの3種類となる。 本配信ではE、F、 Gの3チームに密着した。 JISOO、STELLA、MOMOKAのEチームの課題曲のトラックはHip Hopだ。曲作りの経験があるMOMOKAとJISOOは「めっちゃいい作品になるビート」「ちょっと心配もあるけど楽しみ」と心を弾ませるが、一方で曲作りもラップも未経験のSTELLAは困惑していた。 「ブリッジいらないかな?」「うーん、そうね」「静かなところはブリッジな感じがする」「逆にサビ前?」「プリコーラスにしようかな」……とMOMOKAとJISOOが曲の構成をどんどん決めていくなか、STELLAは専門用語についていけない。そんな彼女に気づいたMOMOKAは、「静かになったところがサビ前で……」とあとからわかりやすく説明していく。 そんななか、合宿2日目のプリプロダクションへ。各自で考えた歌詞とメロディをちゃんみなに披露する。MOMOKAとJISOOは「めっちゃいい感じ」と褒められたが、STELLAはどうだろうか。 メンバーやちゃんみななど、大勢に聴かれることに緊張している様子。「大丈夫だよ」「緊張しても意味ないから」「自由にやって」と現場にいる全員から優しい声をかけられながら、STELLAのプリプロは始まった。 <「お前なんてできるわけない」「なれるわけない」「ムリムリムリ」そんなトゲが突き刺さる……> まだラップにはたどたどしさが残る。「滑舌だけもうちょっと。もう一回やってみようか」とちゃんみなから言われて再チャレンジしてみるが、どうしても口が回らない。スタッフからのインタビューでは危機感を募らせていた。 「ふたりがラップしているなかで、私はちょっと違う感じになってしまうので、そこをどうすればいいのかなって悩んでいます」 しかし、不安なのはSTELLAだけではない。MOMOKAもメンバーの前で涙していた。ネットで調べものをしていたら、過去に出演したオーディション映像が出てきたのだ。初めはかつての自分の姿に懐かしんでいた様子だったが、気丈に振る舞いながらも、目には涙があふれていた。 「また自分はこういうオーディション番組に出るんだって実感が湧いたのと、ここでデビューできなかったから今ここにいるんだって理解してしまった部分。いろんな気持ちがごちゃごちゃってなって、涙になってしまったのだと思います」 そのようにあとからスタッフに話していた。MOMOKAの歌詞ノートには、“No”を突きつける周囲を見返したいという思いが殴り書きされていた。 「グチグチ言ってるそのうるさいDM/まだまだはじまったばかりだろwe can」 「チクチク言葉もそろそろあきたよ」 「私へのhate/未知なる過程」 「ギリギリラインで生かされてんだろ」 オーディション番組に出演したあと、新たに自分のことを知ってくれた人に向けてSNSで発信をしていたMOMOKA。そんな彼女に、アーティストになる夢をあきらめたのだと冷たい言葉をぶつけてくる人もいた。裏の努力も知らずに判断してくる人たちに向けて、「よくそんなこと言えるね」と伝えたい。今回の歌詞にはそんな思いが込められているという。 合宿7日目。この日はほかのチームと作業スペースが一緒に。メンバーはほかのチームのクオリティを横目に見て、焦りを感じていた。STELLAとMOMOKAは「ほかのチームを見ちゃうと、結構気持ちが下がっちゃう」「わかる。めっちゃ踊っているしさ」と思わず弱音をもらす。 これまで振り付けを重視していなかったEチーム。この日から改めて自分たちのダンスを見直すことに。 振り付けではSTELLAがリードしていた。実はダンス歴約16年という経歴を持つ彼女。ダンサーとしても活躍している玄人だ。ラップや曲作りでは苦悩していたぶん、振り付けには意見を出しながらチームをサポートしていく。Eチームは急ピッチでダンスの精度を磨いていた。