【『No No Girls』レポート#7】ちゃんみなが伝えたかったクリエイティブの大切さ「自分で書いた歌詞・メロディは我が子のように愛おしい」
りょんりょん先生のアドバイスで吹っきれたGチーム
AMI、KOKOA、YURIのGチームは、クリエイティブでつまずいていた。KOKOAとYURIはメロディ作りの壁にぶち当たり、なかなかアイデアが浮かんでこない。プリプロでは、ちゃんみなが実際に歌ってアドバイスをしてみるが、なかなかうまくいかない。 それに対してAMIはフィーリングでメロディを作るのが得意だ。トラックが流れると自然とメロディが湧いて出てくるようで、自由に歌い上げていた。ひととおり終えると、「震えるぐらい楽しい。やばい、踊り出しちゃいそう」と大興奮。 曲作りには、フィーリング派と熟考する派で分かれるようだ。結局この日は曲の構成が決まらず、持ち帰ることに。 「あーーーひとりで考えたい!!!!!!」 合宿3日目、気持ちを爆発させていたのはKOKOAだ。みんなとしゃべりながら曲を作りたいAMIと、黙々と考えたいKOKOA。ふたりの思いがすれ違っているようだった。AMIは持ち前の明るいキャラクターで和気藹々とした空気を作ろうとしているが、KOKOAにとって今はそういう気分ではない。しびれを切らしたKOKOAはうしろにある舞台幕の中にもぐり込み、チームもカメラも遮断して集中することにした。 「え? やばくないですか。このチームやばいよ。寂しいよ」と、その行動に驚くAMI。けれどKOKOAとしては、「整理するときは自分で考えたい」のだ。 レコーディング当日。AMIは前回同様に楽しそうにこなしていき、YURIもメロディと歌詞をちゃんと完成させてきていた。順調なふたりに続くKOKOAは緊張している様子。AMIの手に触れて気持ちをほぐそうとする。KOKOAにとってAMIという存在は、気持ちをぶつけやすい頼れるメンバーでもあるようだった。そしてKOKOAのレコーディングへ。 <driftin’ in the sky/そのままがいいんでしょう/分かんないことが分かってるそれが財産/たしかなlamp post/私は勝つ でも誰も負かさない/ただ声に従う/どうかあなたの正しさを信じて/荷物は今だけおいてきて> 合宿初日、KOKOAは曲のテーマを決める際にこんなことを話していた。 「勉強との両立が大変で。家族が勉強を重視しているから、(親は)賛成はしていないけど、やるべきことをやっているならいいよみたいな。そういうのから解放されたいという気持ちをそのまま歌にしたい」 ようやくその思いがかたちになった瞬間だった。こだわりぬいたパートに、ちゃんみなは「めっちゃいいやん! おしゃれなところいったね」と絶賛。こうして無事にGチームの楽曲が完成した。 ようやく振り付けを考えることに。ダンス歴約9年のYURIと約2年のAMIがそれぞれ案を出しながらKOKOAを引っ張っていく……。 が、合宿8日目。すでに決まった振り付けで悩み出すKOKOA。どうやらフェイクをしながらターンをする振りで、自分の声がブレてしまうのが気になるようだ。迷っているKOKOAを気にかけ、「下向いて回るのはダメ? 下だったら絶対安定するよ」「狭いんじゃね? うしろ向いてる時間長くね?」とメンバーも一緒になって解決案を見つけようとする。 だが、KOKOAはまたしてもひとり離れて模索し始めた。3人そろった練習がなかなかできない状態に、AMIが「KOKOA早く帰っておいでよ! いい意味で完璧主義すぎるの」と呼びかける。けれどもKOKOAは、「わかってるんだよ、でも完璧主義すぎるぐらいじゃないと追いつけないもん」と言い返す。 練習は進まずバラバラの状態。そんななかで、りょんりょん先生のボイストレーニングの時間に。チームワークがうまくいっていないからか、3人の表情には余裕がない。りょんりょん先生は「ニコッとして。うまくいってますか?」と声をかける。 「私のパートでどういう動きをしたいか考えたんですけど、やってみたら納得いかなくて。ふたりの時間を使っちゃって、それでタイムロスしちゃって……」 KOKOAはりょんりょん先生に今の気持ちを打ち明けた。メンバーにダンスを考えてもらっても納得がいかなくて否定しなければならない、けど妥協もしたくない……。 そんなKOKOAにりょんりょん先生は、歌えないのであれば優しい振り付けに変えてもいい、妥協することは悪いことではないのではないか、と問いかける。するとAMIとYURIも顔を合わせて同意し、悩むKOKOAを励ます。 3人はりょんりょん先生にパフォーマンスを確認してもらうことに。パフォーマンスを観たりょんりょん先生は開口一番、「これのどこをもめてたの?」。不安気な3人を安心させようとしているかのようだった。 メンバーたちがKOKOAのソロパートで悩んでいたことを伝えると、りょんりょん先生は「自分で難しいフレージング(歌い方)にしちゃってるってことでしょ? あんなに長くなくていいだろうにって、ちょっと思うけどね。すごく長いだけで何を言っているのかわからない。フェイクと、そこから顔で表情をつけて、セリフで分けてください」と具体的にアドバイス。 KOKOAはようやく答えが出て、すっきりしたようだ。表情はパッと明るくなり、「心が軽くなったというか、新しく活路が開けた感があります」とスタッフに語る。 これにはAMIもYURIもひと安心。「あの時間がなかったら溝ができていたかもしれないので、りょんりょん先生には感謝しています」(AMI)、「支え合いながらカバーできたらなと思っています」(YURI)と、それぞれスタッフにコメント。りょんりょん先生との時間をきっかけに再び結束が生まれていた。