韓国検察、金龍顕前国防相を拘束 「非常戒厳」進言か、自ら出頭
【ソウル共同】韓国検察は8日、尹錫悦大統領に「非常戒厳」宣言を進言したとされる金龍顕前国防相を拘束した。聯合ニュースが伝えた。金氏は内乱罪などで告発されており、同日午前1時半(日本時間同)ごろ、ソウル中央地検に自ら出頭し、取り調べを受けていた。 【動画】韓国大統領の弾劾不成立 与党が投票ボイコット
金氏は4日、戒厳令が解除された後に「あらゆる事態の責任を取る」と辞意を示し、尹氏は5日に免職とした。国防次官は同日、金氏が国会への軍投入を指示したと証言。野党は金氏を告発した。 金氏は尹氏の高校の先輩に当たり、国防相の前には大統領警護庁トップを務めていた。 一方、最大野党「共に民主党」は、尹氏の弾劾訴追案が7日の国会で廃案に追い込まれたことを受け、11日にも臨時国会を開き、弾劾案を再提出する方針。採決をボイコットした与党「国民の力」を、内乱罪で告発された尹氏を支える「内乱勢力」と糾弾し、世論を味方に圧力をかける。 共に民主党の李在明代表は7日「尹氏を必ず弾劾し、クリスマス、年末年始には国を正常化させる」と強調した。