その場の子どもの行動ではなく「心」を見よう わが子にイライラする親は根本「3原則」を知らない
パソコンやスマホで例えれば、OSそのものが起動していないか、バージョンが古いOSであるために、ソフトやアプリがインストールできない状況にあるケースです。つまり土台にあたる根本部分をアップデートしないと、その先の具体的な解決方法は示せないということです。 もし具体的な方法を聞いて実践しても解決しない場合は、OSそのものに問題があるかもしれません。 ■子どもに対しての考え方を根本から変える必要がある OSとは「考え方」のことです。例えば、次のような相談内容は、具体的な方法(ソフトのインストール)では解決せず、子どもに対しての考え方(OS)を根本から変える必要がある典型的なものです。ですから、このような質問や相談に対しては、表面的な方法や言葉かけでは変わらないため、別のお話をします。
・勉強をやらせようと思ってもやらない ・兄弟姉妹間の喧嘩が絶えない ・マイペースな子にイライラする ・勉強ができないと将来心配になる ・〇〇に夢中でご飯の時間に呼んでも来ない ・同じ年齢の子との比較をして自分の子にガッカリする ・子どもの短所ばかりが目につく ・子どもの言動にため息が出る ・どうすれば子どもの集中力が伸びるか? ・どうすれば子どもは勉強する子になる? ・反抗期に入った子と毎日バトル…… さて、ここからが本題になります。倉田さんの場合は、OSのアップデートが必要な状況にあると思います。つまり、子どもへの見方、考え方を変えていくことで、現在直面している問題を解決していく必要があります。
考え方を変えていくために筆者は7つの原則を提唱していますが、倉田さんにはその中から次の3つを紹介しますので、これらを意識してみてください。 (1)親が変わることで、子どもが変わる 子どもを変えたい、現状を変えたいと思う親御さんは、どうしても子どもに意識が向かいがちです。そのため、毎回同じ態度で、同じ言葉かけをします。「ゲームやりすぎじゃないの!」「そろそろ時間じゃない」「勉強はいいの?」など、これら同種の言葉を使って声かけをし続けます。