カルロス・ゴーン氏本誌単独インタビュー「ホンダとは対等なパートナーにならず、日産は2流の会社になる」
会社法違反(特別背任)などで起訴されたゴーン氏が19年12月、保釈中に中東レバノンに逃亡してから今月29日で5年が経つ。今回の取材は、生活する首都ベイルートからオンラインで応じた。 ◇人質司法、世界で日本の評価を下げている 自身の経験を元に、被疑者や被告人を長期間、身柄拘束し自白を強要する日本の「人質司法」について「民主主義の国では信じられないことで、ビジネス界をはじめ、世界からの評価を下げた」と指摘。また、9月に再審無罪が確定した袴田巌さんの事件を挙げ、「彼は不当な扱いのせいで、正気を失った。彼の姉は何年もの間、戦い続け、本当に尊敬している」「日本の司法制度は未発達。日本にいる誰もが犠牲になる可能性があるのに、なぜこの制度を容認し続けられるのか」と疑問を投げかけた。