【相撲の雑学】元関脇・豊ノ島が語る「幕内力士の夏場所ファッション事情」
大相撲をこよなく愛するスタッフたちが、毎回さまざまな角度から大相撲の魅力を伝える連載「MonoMaxお相撲同好会」。 ⇒【写真】チケットは即完売!元関脇・豊ノ島が解説「大相撲夏場所はこの力士たちがアツい!」画像を見る 第2回も初回に引き続き、元関脇で現在はタレントとして活躍中の豊ノ島さんが登場! 力士の夏場所ファッションについてお相撲雑学を聞きました。夏場所は、取り組みはもちろん、ファッションにもぜひ注目を!
染め抜きは幕内力士の特権!
――染め抜きとは、夏の季節(5月・7月・9月)に幕内力士が場所入りする際に着用する着物のこと。自身のしこ名を白く染め抜くことから「染め抜き」と呼ばれる。各力士が好みの色や模様で意匠を凝らし、さまざまな柄が見られる。 豊ノ島 染め抜きは場所入りのときに着て、取り組みが終わって帰るときは浴衣を来て帰ります。巡業で飛行機や新幹線など公共の乗り物に乗るときも染め抜きを着ます。でも巡業はバス移動が多いのですが、バスのときは浴衣を着ることが多いですね。 お相撲同好会 浴衣を着る機会が多いのですね。 豊ノ島 染め抜きは下に長襦袢を着るので、ちょっと暑いんですよ。だから、実はみんな染め抜きは着たがらないんですけど、かっこいいですからね。 お相撲同好会 染め抜きのデザインに決まりはあるのですか? 豊ノ島 デザインと別にしこ名を入れています。結構自由で、自分でデザインする人もいますし、どこかとコラボしたデザインを作る人もいます。 豊ノ島 この染め抜きは、現役の終わりごろに作ったものですが、しこ名を入れず、竜だけのデザインにしました。もう顔を見れば豊ノ島だとわかってもらえるだろうと思って、あえてしこ名を入れなかったんです。 お相撲同好会 合わせる小物にも気を使われているかと思います。 豊ノ島 帯も着物の色や種類によって変えていました。力士は博多帯が多いのですが、そのほかにも絞りの帯を使ったりしていました。雪駄も畳と同じい草が使われている雪駄を履いていました。雪駄はそれ一択ですね。履き方にも粋な履き方というのがあって。鼻緒を足の指の奥まで入れるんじゃなくて、足の先に突っかけて履くのが昔からのというか、粋な履き方なんです。 お相撲同好会 勉強になります。 豊ノ島 着物の裾も左右同じ長さに合わせるのではなくて、右足側が少し上がっている風に着るのが綺麗な着方なんですよ。そういうのを気にしていました。 お相撲同好会 そういうところを知ると、場所入りする力士の姿を見る目が変わりそうですね。 豊ノ島 かっこよく場所入りしてほしいですよね。雨のときは雨下駄を履いて番傘をさしてほしいです。そしてバッグは巾着にしてほしいですね。それが一番かっこいいと思うので。