「行けなくなるのもつらい」不登校の中学生が市長に会って伝えたことは 県内では不登校児数が過去最多
鹿児島読売テレビ
不登校の子どもを持つ親などでつくる団体が鹿児島市の下鶴市長と意見交換を行いました。「学校に行くのもつらいけど行けなくなるのもすごくつらい」不登校の中学生が市長に直接伝えたことは。 下鶴市長を訪ねたのは、不登校の子どもの親などでつくる「かごしまこどもの学び場友の会」や週に1度不登校の子どもに居場所を提供している「ともそだち」のメンバーです。ともそだちを利用する中学2年生の鮫島乃絵さんは小学4年生の途中から学校に行けなくなりました。 (鮫島乃絵さん) 「学校に行くのもつらいけど学校に行けなくなるのもすごくつらい。自分は生きる資格が無いのかなって感じるようになって。学校に行けなくなった人に必要なのは、時間も居場所も大事だし仲間がいることも大事」 乃絵さんや不登校の子を持つ保護者らは、「不登校児や親の拠り所となる場所を作ってほしい」と訴えました。これに対し下鶴市長は「居場所作りとともに多様性を認め合う社会づくりを進めたい」と述べました。 (かごしまこどもの学び場友の会柴田麻由美さん) 「行政が学校に行けない子達のサポートを、当事者や当事者を囲む人の声を聞いて具体的な制度を作ってほしい」 県内では不登校の児童や生徒が増え続けていて2023年度は5432人と過去最多を更新しています。