レジェンド澤登正朗が選ぶエスパ歴代ベストイレブン!「トップ下は...自分を置きたいけど、やっぱり小野!」「オリバは最高のパートナー」
身体も強い山原は長友を彷彿
清水エスパルスの歴代ベストイレブンを選ぶなら誰か? サッカーダイジェスト本誌の企画でレジェンドが答えてくれた。本稿では“ミスターエスパルス”澤登正朗氏が選出した栄えある11人をお届けする。 【画像】3季ぶりのJ1復帰&首位奪還!清水エスパルスの歓喜の瞬間をお届け! ――◆――◆―― 選考がとても難しいですね。現役時代に一緒にプレーしていた選手の特長なら分かるんですけどね(笑)。 じゃあ、まずはGKから選びましょう。チームメイトだったという点では真田雅則ですが、ここは権田修一にします。2022年のカタール・ワールドカップをはじめ、日本代表通算38試合の出場経験がありますし、今季もチームの守護神として存在感を放っている。歴代ナンバーワンGKと言っても過言ではないでしょう。 続いてディフェンスラインですが、パフォーマンス重視で森岡隆三、齊藤俊秀は外せないです。森岡は安定感があって、とにかく守備能力が高かった。読みも鋭くて、クレバーなCBでした。 齊藤は相手FWに仕事をさせないためのタスクをしっかりこなせる選手。とても真面目な性格で、どんなことに対しても手を抜かなかったですね。たとえ先輩であろうと、きっちりと自分の意見を言うし、その一方で周りの意見にもちゃんと耳を傾ける。リーダーシップにも長けていました。 3バックの左には、山原怜音をチョイス。彼は本来は左SBなので、ちょっと変則的ですが、現チームの中でポテンシャルの高さが随一なので。右利きですけど左足でも蹴れて、斜めにズバッと入れたり、相手のライン間に上手く落とすようなパスが特長のひとつ。それに90分間上下動ができる運動量に加え、身体も強いので、長友佑都(FC東京)を彷彿させますよね。 中盤のワイドは右に市川大祐、左にアレックス(三都主アレサンドロ)で決まりです!! 90年代後半から3-5-2を採用していたチームにおいて、両ワイドのスピードと運動量は相手にとって脅威だったはず。 それに市川はクロスを猛練習して精度を磨いていたのが印象的でした。もともと持っている能力があるなかで、コツコツとやり続けていた彼のひたむきな姿は、チームメイトはもちろん、当時のユースの選手たちの目標にもなっていたんじゃないかな。 ボランチはカルロス・サントスと伊東輝悦で。前者はサッカー技術の高さはもちろん、人間性にも優れており、鏡のような存在でした。伊東は無口で背中で引っ張るタイプでしたけど、シンプルにミスが少なかった。