レジェンド澤登正朗が選ぶエスパ歴代ベストイレブン!「トップ下は...自分を置きたいけど、やっぱり小野!」「オリバは最高のパートナー」
1年目から嗅覚に優れていた岡崎
トップ下は...本来なら自分を置きたいんですけど、やっぱり小野!! 10年の加入なので、僕は彼とは一緒にプレーをしていないですが、ボールタッチの柔らかさやアイデアが抜群でしたね。 前線で外せないのはオリバ。フィジカル、シュート、ポストプレーとあらゆる技術に長けているストライカーで、僕の現役生活の中では最高のパートナーのひとりです。 岡崎慎司は僕が現役を引退した05年にチームに入ってきたので、1年しか一緒にやっていないんですが、プロ1年目からゴール前の嗅覚に優れている印象はありました。自分のパフォーマンス向上のために、ボールキープや身体の使い方などを日々改善していて、そうしたエスパルスでの努力と、海外に出てからの努力があったからこそ、日本を代表するFWになったと思う。 エスパルスはオリバが在籍していた当時、攻撃力が自慢のチームだったから、岡崎との組み合わせだったら、もっと得点を奪えたかもしれないですね(笑)。 この11人を司るのは、やっぱりアルディレスしかいないかな。コーチに(スティーブ・)ペリマンもセットで。そのペリマンが守備を構築して、アルディレスが全体をまとめるというやり方がハマっただけに、彼らがチームを指揮した1996年からの数シーズンが黄金時代と言われる要因は、そこにあるのかもしれないですね。 僕は22年からユースの監督を務めさせてもらっていて、現在は所属する選手をトップチームへ送り出せるように成長を促すことと、チームのプレミア(リーグ)復帰をミッションに取り組んでいるところです。 そのなかで、6月にクラブとプロ契約をした西原(源樹)をはじめ、小竹(知恩)、矢田(龍之介)など、有望な若手が育ってきています。彼らは2種登録選手なのでトップチームに帯同する時もありますし、トップチームの練習にユースの選手を参加させてもらったりもしているので、つながりが非常に良好で、選手たちのモチベーションも高い。 理想を言えば、アカデミー出身の11人でトップチームを構成して戦えるのがベストだと思いますが、それはとても難しいので、半分を占めるようなクラブを目ざしたいなと思いますね。 ※サッカーダイジェスト2024/11月号から転載・加筆。