ファーストの会・荒木氏は「妹みたいな存在」小池都知事会見6月17日(本文1)
HTTの取り組み加速させたい
この協議会には経済団体、労働団体、地域、そして消費者団体の方々のほか、都内の自治体の代表にも参加していただきます。また、都市におけるエネルギー利用にお詳しいソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明さん、それから若い世代を代表していただいて、また、社会課題の解決に取り組んでおられるクリエーティブディレクターの辻愛沙子さんにもご参加いただくことといたしております。こうした皆さんと緊密に連携しまして、こちら、HTTの取り組みを加速してまいりたいと思います。 そしてさらにエネルギー対策、強力に進めるための体制、こちら、この体制を新たに都庁内に構築いたしますので、これについてお伝えします。これまでの環境政策に加えまして、世界的な脱炭素の動向、これを踏まえた企業経営の革新といった産業政策が必要ということから、産業政策と気候変動対策の2つの視点からの執行体制強化を目的にしております。 具体的には産業労働局に産業・エネルギー政策部、これを新設いたします。そしてこちらは国、大企業との連携、また、企業におけますZEVの導入促進などの自動車向けエネルギー施策を進めるというチームになります。環境局については、地球環境エネルギー部、こちらを改組しまして気候変動対策部を新設いたします。こちらでは家庭向けのエネルギー施策を推進いたします。都庁の職員の力をここで結集いたしまして、都民や事業者、さまざまな主体と力を合わせながら、大きな目的として、脱炭素社会を実現してまいります。
断熱性能の高い窓への交換で冷房効率アップ
それから省エネ・再エネ住宅についてのご報告でありますが、これをどうやって普及・促進していくか。この夏の電力逼迫については何度もお伝えしているわけですけれども、それをどうやって回避するのかということで、4月からずっと毎週、電力のHTT、「減らす・創る・蓄める」、この取り組みのヒントをお伝えしてきているわけです。先週は新築の住宅向けの東京ゼロエミ住宅をご紹介したわけですけれども、今日は家庭でできる取り組みの第7弾といたしまして、もうすでに立っている既存の住宅の断熱リフォームについてのご紹介をさせていただきます。 夏の冷房時、住宅から出入りする熱の約7割というのは窓であります。そこを断熱性能の高い窓に交換をするということで冷房の効率がアップします。すなわち、それによって省エネにつながると。例えば部屋の窓ですけれども、これを1枚ガラス、単層ガラスから複層ガラス、デュアルですね、複層ガラスなどに替えることで、この中にいろんなガスを入れたり、いろいろな、各社、工夫をしているんですが、こういう形でガラスそのものを替えるということですと、一般的な住宅の場合、光熱費を年間約1万7000円の節約ができることになります。夏は涼しく、冬はヒートショックや結露を防ぐことができる。また、健康で快適に暮らすという大きな目的がかなうことになります。 窓の断熱リフォームには、これは都も、また、国も手厚く補助を付けております。一般的な3LDKについて、例えばケースとして申し上げますと、これを高断熱な窓にリフォームいたしますと、だいたい45万円ぐらい掛かるんですけれども、そこに都や国の補助を活用してどうなるかというと、実質の負担は15万円で済みます。こちらの補助の申請受け付けは来週の22日から開始いたしますので、ぜひこれを機に活用して、窓ガラスを替えるということ、一番、家屋といいますか、住宅の中で広がりを持つのが窓ですので、ここの窓をリフォームすることによって、いろんな効果が得られると。自己資金は、3LDKなどの場合は約15万円で抑えることができる。これは毎年、毎年というか、ずっとそのまま、ランニングコストがその分安くなるということです。 省エネ・再エネ住宅のいっそうの普及のために、住宅に関係する団体、そしてその会員の事業者にもご協力をいただいて一体となって進めていく必要がございますので、このたび「東京都省エネ・再エネ住宅推進プラットフォーム」を設立いたします。こちらは6月22日にキックオフ会議を開くことといたしております。