宇宙を題材にしたレゴセットの歴史とこれから
エイリアンの襲撃
90年代そしてレゴの勢力間の争いというアプローチが続くなかで、宇宙モノは人間同士が対立するストーリーを越えた展開を見せました。 エクスプローリアンシリーズでロボットキャラのミニフィグを発表し、その1年後の1997年にはロボフォースでさらに多くのアンドロイドのキャラクターを売り出しました。 その後まもなくUFOそしてインセクトイドのローンチで史上初のヒト型ではないエイリアンのミニフィグを発売。典型的なSFの曲線を再現するための大型パーツといった高度な設計技法や、インセクトイドの名が示すような昆虫っぽいデザインテーマが取り入れられました。 しかしこの時期はレゴの宇宙モノにとって全く違う理由でも重要な時期でした。90年代終盤、レゴ社は前例のない戦略的な動きを発表します。新三部作をひっさげてきたシリーズに基づく初のライセンス商品です。1999年10月に263ピースのXウイング・スターファイターの発売でレゴ® スター・ウォーズ™が登場し、すべてが変わりました。
赤い惑星
2000年代初め(そしてスター・ウォーズがレゴ社をさらなる高い高みへと推し進める中で)、同社は宇宙シリーズを星間での戦争から遠ざけて再編成しました。 21世紀最初のオリジナルの宇宙テーマは、火星の未来の植民地にて共存する人類(宇宙シリーズの以前の“善玉”勢力の白と青という昔ながらの配色を使用)と現地の火星人をイメージした、ライフオンマーズでした。 その数年後、レゴとディスカバリーチャンネルとのコラボであるISSや火星ローバーといった現実世界の宇宙探査の取り組みからアイデアを得たセットで、私たちの世界の話に戻りました。 ライフオンマーズは短命に終わりましたが、6年後にレゴはマーズ・ミッションでそのアイデアに立ち戻ります。ただし今回は、人類と侵略するエイリアンとが赤い惑星を巡って争うという、またしても明らかに対立的な構図でした。