「送料無料が当たり前 世の中おかしい」過労死遺族が訴え トラック運転手不足、招く長時間労働
脳・心臓疾患の労災申請 運送業が15年連続最多
過労による脳・心臓疾患の労災申請は、現在の業種別分類となった2009年度以降、15年連続で道路貨物運送業が最も多い。23年度は全国で1023件あった申請のうち、171件(16・7%)を占めた。死亡したケースは38件あった。 全日本トラック協会は、12~16年度の5年間で平均130件あった道路貨物運送業での脳・心臓疾患の労災申請件数を、22年度までに2割減の104件とする「過労死等防止計画」を18年に策定した。しかし、この目標は一度も達成できていない。 道路貨物運送業では、過労による精神疾患も深刻だ。全国で3575件の精神疾患の労災申請があった23年度、道路貨物運送業は152件(4・3%)だった。業種別では、社会保険・社会福祉・介護事業494件(13・8%)、医療業390件(10・9%)に次いで3番目に多い。