英年金関連企業カーライト、年金基金のポートフォリオにビットコイン組み込み
英国において初の事例
年金サービスを提供する英企業カートライト(Cartwright)が、英国の年金制度の投資ポートフォリオにビットコイン(BTC)を導入したと11月4日発表した。 発表によれば、年金基金にビットコインを組み込むことは英国において初の事例だという。 今回の取り組みでは、すでに匿名の年金制度の受託者が、比較的長期の投資期間を考慮し、ポートフォリオの3%をビットコインに配分すること選択したという。 なお同取り組みは、厳格なトレーニングとデューデリジェンス(リスクや課題の精査)プロセスを経て、今年10月より開始されたとのこと。 同社の投資コンサルティングディレクターであるサム・ロバーツ(Sam Roberts)氏は、年金受託者が、経済的な課題に直面する中で、将来に備えた革新的なソリューションを求めているとし、「当社のアプローチにより、年金制度は潜在的なマイナス面を最小限に抑えつつ、大きな潜在的利益を享受することができる。年金制度の投資戦略にビットコインを組み込むことは、関係する受託者の先見性を反映する大胆な一歩だ」と述べた。 またすでにビットコインを年金ポートフォリオに組み込んでる世界中の数多くの同業者や競合他社に追いつこうとする英国の機関投資家のトレンドの始まりとなることを期待するとロバーツ氏は述べている。 年金基金からのビットコイン関連商品への投資の関心は徐々に高まっているといえるだろう。 7月には米ニュージャージー州ジャージーシティのスティーブン・フロップ(Steven Fulop)市長が、同市の年金基金から一定資金をビットコイン現物ETFに投資すると発表。 8月には韓国の国民年金公団(NPS)が、ビットコイン関連株であるコインベース(Coinbase)に続き、マイクロストラテジー(MicroStrategy)を投資ポートフォリオに追加している。
あたらしい経済編集部