見えてきた首位の背中!8連勝を狙う神戸が好調鳥栖をいぶきの森で迎え撃つ! ヴィッセル神戸U-18×サガン鳥栖U-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第18節】
「去年もやっぱり最後は坂本翔偉くん(桐蔭横浜大)だったり、本間ジャスティンくん(横浜F・マリノス)だったり、3年生が引っ張ってくれていて、『今年は自分たちがそういう力を発揮できるように頑張ろう』と3年生になってからのミーティングで言ってきたので、スタメンの人数は少ないですけど、出ている3年生がチームを引っ張っていくことは決めていました」と最上級生の自覚も十分。吉岡がどこまで連続得点を伸ばせるかは、チームの勝敗を左右する大きなファクターだ。
最近は途中出場が続いているものの、神戸U-18の攻撃を活性化させるもう1人の注目選手には大西湊太を推す。第16節の神村学園高校戦は前半に先制するも、後半に入って同点弾を献上。終盤までタイスコアが続いた中で、85分に濱崎健斗のクロスから大西がボレーシュートを叩き込み、チームは劇的な勝利を飾る。
この1点が今季のリーグ戦初ゴールだった大西は、観客席に両親の姿を見つけると、ダッシュした勢いでそのまま金網を登ってしまう。「これまで点を獲れていなかったので、親に対して『やったぞ』ということをメッチャ思いましたね。もうホンマは点を決めたら冷静に行こうと思っていたんですけど、メッチャ昂ってもうて、ちょっと登っちゃったっす(笑)」。結果的にイエローカードを出されてしまったが、みんなに笑顔を連れてくるようなキャラクターも微笑ましい。
1年生だった昨季はプレミアデビューを開幕スタメンで飾りながら、徐々に出場機会が減少していったものの、「そこはコーチがしっかりサポートしてくれたので、自分にできることを見つめ直して、自分の特徴をもっと磨いていこうということは意識してやっていました」と前向きに重ねた努力は、今年の確かな進化に繋がっている。スタメンでも途中出場でも、大西が打ち出すアグレッシブな姿勢は、神戸U-18に強力なエネルギーをみなぎらせていく。
鳥栖U-18がホームチームの快進撃をストップさせるためには、最終ラインに帰ってきた黒木雄也の躍動が必要不可欠だ。1年生だった昨シーズンは第3節でいきなりスタメンに抜擢されるなど、リーグ戦13試合に出場。飛び級でU-17日本代表にも選出され、今年の3月にはトップチームにも2種登録されるなど、順調にステップアップを果たしてきた。
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