6年後も大満足、インテリアコーディネーターが自邸に選んだコスパのいいダイニングテーブル
毎日利用するダイニングテーブル。後悔しないよう、素材や形までしっかり検討を。6年前に注文住宅を建てたインテリアコーディネーターが、自宅を例に、チェックすべきポイントを解説します。テーブルの天板は、集成材でコスパよく。イス選びは、人の動きやすさを重視して。小さな子どもがいても、ストレスフリーなダイニング空間が完成しました。テーブルの経年変化した状態もレポート。
15畳のLDKに大きめのテーブルを設置
筆者は夫と3歳の娘の3人家族です。6年前に地元工務店で、延床面積26坪の2階建ての家を建てました。1階にLDKと水回り、2階に寝室や子ども部屋を設けた間取りです。 家を計画する前はインテリアショップで勤務しており、インテリアコーディネーターの資格も取得しました。 わが家のLDKは15畳。決して広くはありませんが、来客時や将来子どもが増えることを想定して、大きめのテーブルが理想でした。一般的に、家具を配置したときの通路幅は、最低限40cm、ゆとりをもって60cm必要だとされています。 そこで、図面に実際の寸法を描き込んでサイズをチェック。幅150cmのテーブルを採用しました。しかし、気をつけたのはサイズだけではありません。
ダイニングテーブルは集成材のオイル塗装を選択
筆者が選んだのは、シキファニチアの「モリス ダイニングテーブル」、ホワイトオークのオイル仕上げです(※ホワイトオークは現在廃盤)。 通常、木製のダイニングテーブルの天板は「無垢板」と「突板(つきいた、天然木をシート状にスライスしたもの)」があり、無垢板のなかでも「一枚板」と「集成材」に分かれます。 無垢の一枚板>集成材>突板の順に価格は高くなるのですが、筆者が決めたのは「集成材」。集成材は、幅が細い板をはぎ合わせて、一枚の大きな板にしたものです。 無垢の一枚板は高級感があるぶん、価格が高いことが難点。一方、突板は安価ですが、表面がはがれるとキズが目立ちやすいデメリットが。その点、集成材は天然木の雰囲気はそのままに安価で、キズができても「味」として経年変化を楽しめるため、まさに「いいとこ取り」の素材でした。 テーブルの天板の仕上げは、「オイル塗装」または「ウレタン塗装」のどちらかが一般的です。 オイル塗装は、木の表情を消すことなく、汚れてもオイルの塗り直しなど自分で、メンテナンスがしやすいのが特徴です。ウレタン塗装の方が水や汚れに強いのですが、劣化するとメンテナンスが難しいというデメリットがあります。また、独特の光沢があるので、素材感を楽しみたい人には不向き。 ナチュラルなインテリアにしたいと考えていたわが家には、オイル塗装の方が合っていました。 わが家は、床材や造作家具の木材も明るい色味を採用し、オイル塗装で仕上げています。テーブルも同様に明るいオークのオイル塗装で合わせたことで、より部屋全体に統一感が生まれました。