2026年、EVのアルピーヌA110は「ガソリン車よりも軽量」に ブランドの要
EVも手がけるスポーツ専門ブランドへ
計画ではスーパーカーも加える予定だ。アルピーヌのCEOであるフィリップ・クリフ氏は、スーパーカーはラインナップ展開の最終段階で発表され、「夢のガレージ」のフラッグシップとなることを示唆した。 閉鎖されるF1エンジン工場から発展した新しい研究開発センターで、スーパーカーの開発を進めているが、発売は「まだ先」だとクリーフ氏は言う。スーパーカーの発売は、まず「ブランドの確立」、次に「技術ショーケース」、そして「ビジネス」の3段階のプロセスを経て実現するとのことだ。 この目標に向けて、アルピーヌは2022年にスーパーカーコンセプト「アルペングロー」を披露し、今年初めには水素燃焼エンジンを搭載した「アルペングローHy4」を発表した。量産モデルの仮称は「フューチャー・アルピーヌ・スーパーカー」である。 クリーフ氏は、純粋なEVメーカーを名乗るよりも、「EVも手がけるフランスのスポーツ専門ブランド」としてアルピーヌを位置づけたいと述べた。 また、製品責任者のソヴァニー・アン氏は、アルピーヌは「手頃さを維持」し、「量産メーカーや高級車メーカーを目指すのではなく、参入する意義のある特定の分野やセグメントをターゲットにしたい」と語った。 ディーラー網については、フランス国外への進出を目指し、年内に世界全体で約140店舗に拡大する予定だ。また、バルセロナに新たな旗艦施設を設立し、eスポーツやシミュレーターレースのエリア、バーやレストランも併設した。ロンドンやパリにも同様の施設を導入する。 クリーフ氏は、欧州の安全規制GSR2の少量生産メーカーへの免除が終了する2026年に、現行のA110の生産が終了することを認めた。今後6か月間の生産分は完売しており、27万6000ポンド(約5300万円)のA110 R Ultimeは、パリ・モーターショーで発表されてから2か月で生産予定台数110台のうち95%が売れた。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部