朝食は早めに摂るのがいい?摂らなくてもいい?「1週間、起床後30分以内に朝食を食べるようにした私に起こった変化とは」
誰もが一度は聞いたことのある「朝食は1日の中で最も重要な食事」という言葉には、全く根拠がないわけじゃない。どの食事も大切だし、食べ応えがあってバランスの良い食事を心がけるべきなのは昼食でも夕食でも変わらないけれど、朝食は英語で“breakfast”と書くように、夜間のファスティング(fast)を断つ(break)食事。つまり朝食は、グルコースを補充して体にエネルギーを供給し、日中の代謝を活発にするための食事と言える。 【写真】朝に避けたい7つの食材 どうやら食べる時間帯も重要らしく、ネット上では、起きてすぐに朝食をとると消化と代謝が促進されて健康にいいという噂が飛び交っている。でも、これは本当だろうか? ※この記事はイギリス版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
朝食を早めにとると、健康状態が改善する?
早めの朝食が健康によいことを示す研究結果は実際に存在する。例として、1万人以上を対象とした2021年の研究では、朝8時半までに朝食をとると血糖値が下がり、2型糖尿病の危険因子が減るという結果になった。血糖値の低下は代謝の健康にいい。
起きてから30分以内に朝食をとる生活を1週間続けてみたら?
初日の朝は、スヌーズボタンを押す前にキッチンに立とうと思った(随分と野心的)。もともと私は朝起きてすぐに食べたいと思うタイプじゃない。水を飲むのにすら時間がかかる。でも、よろめきながらベッドをあとにし、冷蔵庫から大好きなベリーを取り出すと、少し元気になってきた。大きな進歩! そして、ブルーベリー、ラズベリー、バナナ、フラックスシード、アーモンドバター、ハチミツがたっぷりのオートミールを前にすると、少しずつ食欲が湧いてきた(やっぱり私は朝食が大好きなのだ)。ゆっくりとしか食べられないけれど、消化にいいからそれでいい。でも、正直なところ、この朝食は本当におなかが空いているときほど楽しめなかった。 とはいえ、朝食を早めにとると、やるべきことが1つクリアされるので、朝から生産的な感じがするのは確か。私は午前中に間食をしないタイプ。でも、今日は午前11時半頃に小腹が空いてきたので、少し早めのランチに出た。そのあとも、食事と間食の時間が少しずつ早くなっただけで、量は普段と変わらなかった。 次の数日間も同じような感じだったけれど、4日目の朝からは起きたときの空腹感が少しだけ強くなった。ただ、いつものルーティン(ときどきの寝坊を含む)に戻っても、それが続くかは分からない。 起きてから30分以内に朝食をとったところで、私の空腹感や活力レベルに顕著な変化は見られなかった。でも、朝の生産性が少し高くなった感じがしたのは大きな収穫。でも、最大の収穫は、体の空腹シグナルに耳を傾けるのが一番だということに気付けたこと。これからは、本当におなかが空いたときだけ食べるようにしようと思う。そして、体のニーズに耳を傾け、それを信じようと思う。