「失敗したくない」慎重派の子どもにヤキモキ…プロはやらない子供への声かけとは?
子どもが慎重になっている時 えり先生的NGな声かけ
逆に、私の思うNGな声かけもまとめてみます。 ・周りと比べること 「〇〇君もやってるから、やってみたら?」 「〇〇ちゃんはできるんだね!頑張ってみたら?」 ・恐怖で脅すこと 「これができないと、小学校で苦労するよ」 ・条件付きで褒めること 「これができたら、かっこいいね」 ・子どもの気持ちを蔑ろにすること 「失敗してもいいじゃん!」「負けてもいいじゃん!」(子どもの失敗したくない、負けなくないという気持ちを軽視している)
お子さんが自分で本を読めるようになったらおすすめの本も紹介します。 失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 大野正人著(文響社) 冒頭、発明王のエジソンが語りかけます。 「わしは失敗するたびに『うまくいかない方法』をひとつ発明しているのじゃ!」 「失敗はしても良い、いや、むしろ失敗はするべきなのじゃ!」 「世の中には失敗してくよくよする人もおるが、それは失敗になれていないだけじゃ。わいは言いたい!」 「どんどんじゃんじゃん失敗しなさい!」 このあと偉人たちの「失敗エピソード」が24組紹介されます。 ・引きこもりだった夏目漱石 ・不良少年だった、ベーブ・ルース ・調子にのった、野口英世 ・「のろま」と呼ばれた、アインシュタイン ・理想が高すぎた、孔子 などなど! 読み終えたら、「ちょっとした失敗、誰にだってある!次に行こう!次!」という前向きな視点が子どもたち芽生えたと思います。 特に娘が好きなエピソードはオードリー・ヘプバーン 長身で痩せすぎた見た目がコンプレックスだったオードリーは、自分の容姿を美しいと思えませんでした。 でも、時代の流行の見た目に合わせることはせず、自分を美しくみせる方法を地道な努力で獲得していったそうです。 娘は「自分で道を作っていく様がカッコ良すぎる!」と言ってました。 クスッと笑えて、説教臭くなく、大人も一緒に楽しめる本です。 ぜひ親子で感想を交換してくださいね! 【Profile】えり先生(@tokyo_montessori_at_home) 小6女子、小3男子の2児の母。神戸大学卒業後、2008年リクルート入社。当時まだ珍しかった育休後のフルタイム復帰、リモートワークのフィジビリにも参加。仕事と家事育児の両立の途を率先垂範する。2018年同社退社後、日本モンテッソーリ教育綜合研究所にてモンテッソーリ教師の資格を取得。2020年モンテッソーリ教具の定期レンタルおよびオンラインサポートサービス「ビブリオテーカ」を開業、累計100家庭以上にサービスを提供。小5の娘が都内で中学受験予定。