ソフトバンク山川穂高が初回先制2ランで日本シリーズ連勝…意表つくカーブにも「しっかり押し込めた」
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」第2戦は27日、横浜スタジアムで行われ、ソフトバンクがDeNAに6―3で勝利して2連勝とした。第3戦は29日午後6時半から、みずほペイペイドーム福岡で行われる。 【写真】好投した先発のモイネロ
ソフトバンク6―3DeNA――ソフトバンクが序盤のリードを守った。一回に山川が先制2ランを放つと、三回に牧原大の2点適時打などで3点を加点。四回に山川の左前打でリードを広げた。DeNAは五回に桑原が2点二塁打を放つなど追い上げたが、届かなかった。
パ・リーグで本塁打と打点の2冠に輝いた実力を、ソフトバンクの山川がまざまざと示した。一回二死一塁。DeNA先発の大貫が追い込んだ後に投じたカーブを仕留めた。意表をつく球種にもとっさに〈ため〉を作り、バットを鋭く振り抜くと、打球は高い放物線を描いて左翼席への先制2ランに。「しっかり押し込めた。反応できたのは良かった」とうなずいた。
試合後、本人によるカーブ打ちの解説は明快だった。「直球を引きつけて右中間へ、という感じで待つと対応しやすくなる。(この場面は追い込まれ)フォークを頭に入れながらだったからできた」。クリアな思考は、集中力が高まっていた証しだ。
レギュラーシーズンでは、山川が先制打を放った15試合でチームは全勝してきた。主砲の一打で勢いづき、三回には打線がつながって3点を追加。四回にも山川が3安打目となる左前打で1点を加えた。「やっぱり初回の2ランは大きかった。甘い球を1球で仕留めて」と小久保監督。五回以降、DeNAの中継ぎ陣に無安打に抑えられただけに、序盤でリードするきっかけとなった一打をたたえた。
球界を代表する長距離砲にとって、初めての日本シリーズの舞台だ。「(DeNAへの声援が)すごいなと。5倍くらいに感じた」という初戦では、中軸でただ一人、無安打。それでも、試合後に映像を見て「スイングは悪くなかった」と気持ちを切り替えた。