中谷潤人、井上尚弥がSバンタム級での対戦に興味を示したことに「実現に向けて近くなってきている」
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が2日、在住する神奈川・相模原市の緑区合同庁舎で2度目の防衛戦の報告会を行った。 「相模原市ホームタウンアスリート」の中谷は出席した本村賢太郎市長(54)らに10月14日に東京・有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(30)=タイ=に6回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功したことを報告した。 報告会は一般にも無料で公開され、約200人のファンが集まった。中谷はWBCの世界王座ベルトを肩にかけて登場し、「(全階級を通じた最強ランキングの)パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位を目指して、引き続き強さを求めて頑張っていきます。次戦はまだどうなるか分からないんですけど、より強い中谷潤人を見せていけるように頑張っていきます」などとあいさつした。 米専門誌「ザ・リング」選定のPFPで9位の中谷はかねてより「PFP1位」が目標だと公言しており、PFP2位の4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=との将来的な対戦を希望している。井上が10月21日に東京都内で報道陣の取材に応じ、「PFP1位になりたいという若者がいるんで、その若者が(スーパーバンタム級に)上がってくるのを待つしかないのかな」と中谷潤人(26)=M・T=とのスーパーバンタム級での対戦に興味を示した。 中谷は「(井上が)反応してくれたってこともあったので、ファンの人たちの思いがより強くなったと思う。実現に向けて近くなってきているなという気持ちがもちろんあります」とうれしそうに話した。 10月18日(日本時間19日)発表の最新の世界ランキングで、WBC世界バンタム級1位にランクインした前WBC世界スーパーフライ級王者のフアンフランシスコ・エストラダ(34)=メキシコ=については「そういうカードが決まれば、またファンの人も盛り上がってくれるのかどうか分からないですけど、良い選手の一人だと思っているので、決まればその選手に向けてしっかり作り上げていくだけかな」と語った。 今闘いたい選手については「(他団体の世界バンタム級)チャンピオンなら誰でもっていう感じですね」と統一戦を希望した。