“スパイ事件”に揺れるカナダ女子、初戦白星に母国メディアも安堵「金メダル防衛を阻むかもしれないという懸念は、いくらか和らいだ」【パリ五輪】
非公認アナリストとコーチ2名を除外
東京五輪の女子サッカーで金メダルのカナダは、現地7月25日に行なわれたパリ五輪のグループステージ第1戦でニュージーランドと対戦。開始13分に先制を許すも、45+4分にクロエ・ラカスが同点ゴールを挙げ、79分にエヴリン・ヴィエンスが勝ち越し点を決めて、2-1の逆転勝ちを収めた。 【厳選ショット】藤野あおばのFK弾で先制したが...なでしこジャパン、W杯女王スペインに痛恨の逆転負け|パリ五輪GS第1節 なでしこジャパン1-2スペイン女子代表 衝撃のスキャンダルにも動じなかった、といったところか。開幕前にカナダのスタッフが、ニュージーランドの練習をドローンで撮影。この“スパイ行為”はすぐに発覚し、調査を進めていたカナダ・オリンピック委員会(COC)は、非公認だったアナリストとアシスタントコーチの2名をチームから除外して帰国させたと発表。この非公認スタッフが、ドローンで練習の様子を撮影していたという。 こうした事態もあったことから、初戦の戦いぶりが不安視されていたカナダだが、白星スタートを切ることができた。カナダメディア『SPORTSNET』は「不正スキャンダルがカナダ女子チームの金メダル防衛を阻むかもしれないという懸念は、完全に払拭されたわけではないが、いくらか和らいだ」と伝えている。 記事では、ニュージーランド戦の内容を振り返り、攻撃面の課題を指摘しながらも、「暗い見通しを描き出すものではない」と綴る。 「レ・ルージュ(カナダ女子代表の愛称)は2012年ロンドン五輪の開幕戦で日本に敗れたが、銅メダルを獲得した。東京五輪では開幕戦で日本と引き分けたものの、金メダルを手にした。それだけに、五輪の舞台で逆境を克服できることを証明したチームを諦めるのは愚かなことだ」 もっとも、初戦で勝点3を掴んだからといって楽観もできない。「ニュージーランドに対する勝利は、カナダにとって、五輪連覇を真剣に望むなら、さらにレベルアップしなければならないという警告になるはずだ」と記事は締めくくられた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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