「ブロック太郎」は首相でも? 河野氏発言が物議
自民党総裁選に立候補する河野太郎デジタル相が、X(旧ツイッター)で特定の利用者のメッセージを遮断できる「ブロック」機能を首相になっても使用する方針を示し、物議を醸している。誹謗中傷が相次いでいることを理由に挙げるが、反対意見に耳を傾けない姿勢の表れとみる向きも。専門家はブロックの乱用をけん制しつつ「規制強化に向けた議論を主導してほしい」と求める。 河野氏は外相や防衛相を歴任。Xのフォロワーは255万を超え、政界随一の発信力を誇る。一方、X上では「ブロックされた」との報告が相次ぎ、「ブロック太郎」とやゆされる。 河野氏は総裁選への出馬を表明した8月26日の記者会見で、Xで一般人をブロックすることの見解を問われ「誹謗中傷が非常に増えてきた。受け止める必要は全くない」と正当性を主張した。 作家の平野啓一郎さんはXで「単なる意見や訴えまでをも、かたくなに『誹謗中傷』だと断じ、全否定している。そういう人間が首相になれば、言論の自由の危機であり、まともな批判的助言は耳に入らないだろう」と懸念をつづった。