ユナイテッドにアンタッチャブルな選手はもういない…… 新オーナーは全選手に対する“真剣な”オファーを検討
立て直しに苦労するユナイテッド
サー・ジム・ラトクリフがマンチェスター・ユナイテッドの新しい共同オーナーとなって来月で1年が経過するが、クラブは未だ立て直しに苦労している。今季は夏に2億ポンドにも相当する補強を行ったにも関わらず惨憺たるスタートとなり、エリック・テン・ハーグ前監督は解任。ルベン・アモリム新監督も劇的にチームを改善させるには至っていない。 [動画]とはいえ売るのは惜しい…… 昨季FA杯制覇にも大貢献したメイヌーのプレイ そんななか英『Guardian』は、ラトクリフ氏がクラブの選手全員に対するオファーを検討し、売却対象とすることでアモリム監督を全面的に支援する用意があると伝えた。もちろん積極的に売りに出すわけではないが、アンタッチャブルな選手は誰もいなくなることを意味する。 キャプテンのMFブルーノ・フェルナンデスや、今季結果を出しているFWアマド・ディアロらも例外ではないようだ。テン・ハーグ体制でアンタッチャブルと言われていたFWラスムス・ホイルンド、FWアレハンドロ・ガルナチョ、MFコビー・メイヌーも適切な入札があれば売却の対象となる。 メイヌーに関しては、チェルシーが獲得レースをリードしているとの報道もある。同紙によれば、長年にわたって多額の支出を続けたユナイテッドはファイナンシャル・フェアプレイの規制により大きな打撃を受けているという。メイヌーのようなアカデミー卒業生の売却は100%の利益としてカウントされるため、収支のバランスをとるのに役立ち、PSRの規則を遵守するためにも重要となる。結果として、よりアモリムの戦術に適した選手を獲得するための助けとなる可能性が生まれる。 FWマーカス・ラッシュフォード、FWジョシュア・ザークツィー、MFカゼミロなど売却が噂される選手も多いユナイテッド。立て直しのための大手術はまだまだ続くのかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部