【初場所】稽古総見で大の里は9勝9敗 復興続く故郷の石川へ「自分の相撲で明るい話題を届けたい」
故郷のためにもVを目指す。大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた6日、大関大の里(24=二所ノ関)が、国技館で行われた横綱審議委員会(横審)の稽古総見に参加した。 新大関として迎えた先の九州場所は、9勝6敗に終わった。この日は、三番稽古で横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)から指名を受けて7番連続で取り、4勝3敗で勝ち越した。大関の琴桜(佐渡ヶ嶽)、豊昇龍(立浪)とも取って、計9勝9敗で稽古を終えた。 大の里は「体の状態的にはいいと思う。横綱との稽古? 自分の相撲が取れたと思うし、いいものを経験できた。インフルエンザもはやっているし体調管理をしっかりして(初日の)日曜日に向けて、先場所の反省を生かして頑張りたい」と気持ちを引き締めた。 また、昨年の元日には能登半島地震が発生。1年がたった今でも、被災地では避難生活を強いられている人がいる。石川・津幡町出身の大の里は「去年の1月1日に地元で地震があって暗いニュースばかりで、復興にはまだほど遠い。1月場所から自分の相撲で地元に明るい話題を届けられるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
東スポWEB