レゾナックが海洋プラごみのリサイクル工程を披露、CO2フリー電力活用のホテルも紹介
CO2フリー電力を利用する川崎キングスカイフロント東急REIホテルとは?
川崎キングスカイフロント東急REIホテルは、2018年6月1日に開業したホテルで、環境省の「地域連携/低炭素水素技術実証事業」として、「水素サプライチェーンの構築」および「最先端の技術による低炭素化の実現」を2022年3月末まで実施し、2023年9月からは独自の取り組みとしてこれらを継続している。 構築した水素サプライチェーンでは、まず川崎市の家庭から排出された使用済みプラスチックごみを、レゾナック川崎事業所のプラスチックケミカルリサイクル事業でリサイクルする。次に、リサイクルにより生成した水素をパイプラインを通して川崎キングスカイフロント東急REIホテルに送る。続いて、川崎キングスカイフロント東急REIホテルに設置された純水素型燃料電池によりこの水素を電気に変換し、ホテル内の電力として利用している。 さらに、川崎キングスカイフロント東急REIホテルでは、JFEグループのJバイオフードリサイクルとアーバンエナジーと協業し、ホテルから排出される年間6500kgの食品廃棄物を100%リサイクルするとともに、この廃棄物を用いた電力の活用を実現している。 具体的には、川崎キングスカイフロント東急REIホテルが排出した食品廃棄物はJバイオフードに送られ、Jバイオフードはこの廃棄物を用いてバイオガス発電を行い創出した電力をアーバンエナジーに送る。アーバンエナジーはこの電力とJFEグループの「ゼロ・エミプラン」で得られた再生可能電力を合わせて川崎キングスカイフロント東急REIホテルに供給している。ゼロ・エミプランとはJFEグループで創出した再生可能電力のみを切り出して供給するサービスを指す。 これらの取り組みにより、川崎キングスカイフロント東急REIホテルでは使用電力の全てをCO2フリー電力としている。使用電力全体のうち水素サプライチェーンで得られる電力は20%を占め、Jバイオフードリサイクルとアーバンエナジーとの協業で得られる電力は80%となる。
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