セルヒオ・ペレス（AP）

　F1のレッドブルは18日（日本時間19日）、ドライバーのセルヒオ・ペレス（34＝メキシコ）との契約解除を発表した。後任については「しかるべき時期に」発表するとしている。米スポーツ専門局ESPNはセカンドチームのRBのリアム・ローソン（22＝ニュージーランド）が昇格する見込みと報じた。 【写真あり】初々しい！F1参戦へ意気込みを語る20歳の角田裕毅　あこがれのハミルトンを「抜く」 　ペレスは21年にレッドブルに加入。マックス・フェルスタッペン（27＝オランダ）の総合4連覇を支えながら自身も5勝（通算6勝）をマークした。今季最初の5試合のうち4戦で表彰台に上がり、6月には2年の契約延長に合意したが、その後は不振に陥り今季は0勝。レッドブルはフェルスタッペンが総合王者に輝きながらコンストラクターズ（製造者部門）3連覇を逃し、ペレスの更迭論が高まっていた。 　レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は今季終了後、ペレスとの契約を解除した場合、後任候補はRBのローソンと角田裕毅（24）と明言していた。F1参戦4年目の角田は今季、全24戦で自己最多の入賞9回を記録。シーズン終了直後の合同テストで初めてレッドブルのマシンに乗り、チームに的確なフィードバックを行って「もっと速い車に対応する準備ができている」（ローラン・メキースRB代表）と高い評価を得ていた。一方、レッドブルのリザーブドライバーだったローソンは、今季途中で解雇されたダニエル・リカルド（オーストラリア）に代わって終盤の6戦に出場し、2度入賞。レッドブル首脳の評価はローソンの方が高いとみられていた。角田は契約を延長しており、来季はRBから「レーシングブルズ」と改称されるチームで5年目を迎えることになる。 　ペレスは「レッドブルでドライブすることは忘れられない経験であり、私たちが一緒に達成した成功を常に大切にするつもりです」とコメントを発表。「世界中のファン、特に毎日揺るぎないサポートをしてくれたメキシコのファンに心から感謝します。またすぐに会いましょう。そして忘れないでください…決して諦めないでください」と“巻き返し”も誓った。