能力に差はないのに給料が7.5倍 『アメリカはなぜ日本より豊かなのか?』野口悠紀雄がアメリカの強さの源泉を解説した一冊が初登場1位[新書ベストセラー]
9月3日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『アメリカはなぜ日本より豊かなのか?』が獲得した。 第2位は『放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相』。第3位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』となった。 1位に初登場の『アメリカはなぜ日本より豊かなのか?』は一橋大学名誉教授で経済学者の野口悠紀雄さんの新著。同書で野口さんは先端分野に強く賃金も高いアメリカと、世界から取り残され衰退が進む日本の現状をあげ、「国民の能力に差はないのに、国の豊かさとなると、なぜこれほどの違いが生じてしまうのか?」と嘆く。そしてアメリカの豊かさの源泉は「異質なものへの寛容と多様性の容認」にあると述べる。古い産業構造にしがみつく日本と、移民の力を活かしイノベーションを何度も起こしてきたアメリカ、両国の社会システムや文化の違いを具体的にあげながら、日本が豊かさを取り戻すために必要な施策について語っている。またアメリカの強さの源泉である「寛容性」を否定するトランプ前大統領が復活した場合のシナリオについても言及されている。 1位『アメリカはなぜ日本より豊かなのか?』野口悠紀雄[著](幻冬舎) 国民の能力に差はないのになぜ給料が7.5倍!?その理由を知れば、日本は現状から抜け出せる! アメリカと日本の国力の差は、縮まるどころか広がる一方だ。いまや一人当たりGDPでは2倍以上の差が開き、専門家の報酬はアメリカのほうが7.5倍高いことも。国民の能力に差はないのに、国の豊かさとなると、なぜ雲泥の差が生じるのか? その理由は「世界各国から優秀な人材を受け入れ、能力を発揮できる機会を与えているかどうかにある」と著者は言う。実際に大手IT企業の創業者には移民や移民2世が多く、2011年以降にアメリカで創設された企業の3分の1は移民によるものである。日本が豊かさを取り戻すためのヒントが満載の一冊。(幻冬舎ウェブサイトより)