「慣れている道も気を抜かないで」スリップに横転も…“災害級大雪”で事故相次ぐ
■今季最強寒波 各地で通行止めも
NEXCO中日本によると、北陸自動車道は、大型自動車4台が雪でスタックしたため、午後5時ごろから敦賀IC~武生ICの間を一時通行止めにしました。 福井県内の一般道を管轄する福井河川国道事務所では、ネクスコ中日本からの連絡を受け、対応に追われていました。 職員 「ちなみに復旧のめどはまだ何とも言えない状況?」 ネクスコ中日本 「そうですね。作業がどのくらいかかるか未確定の状況」 国道8号は10日午前2時から予防的通行止めを決めたため、事務所には緊張感が走ります。 国交省 福井河川国道事務所 伊藤征毅副所長 「今もちょっとばたばた外で職員集めているが、昼間働いている職員も今晩は徹夜で、100人近い態勢を組んだ。どこで通行止めが起きても対応できるように。今から現地に人間を送り込む予定にしている」 北陸や東北に流れ込んでいる今季最強の寒波。強い寒気が西日本もすっぽりと覆っているため、広い範囲で気温が低下し、大雪となっています。
■物流にも影響
大雪の影響を痛いほど経験しているのが、物流です。京都にある運送会社の支店から新潟へと向かうトラックに同乗しました。 フジトランスポート魚沼支店 高島由香さん 「なるべく雪がない道がいいなと思いつつ」 (Q.雪道を走る時は神経を使う) 「使う。滑ったりしないかや、荷物が崩れないかを気にしている」 ドライバー歴25年の高島さん、万が一に備え、スタックからの脱出用マットも準備。会社でも最新のシステムで雪に備えていました。 フジトランスポート 川上泰生さん 「全てのトラックにGPSがついている。現在の通行止めの状況、天候も全て反映される。それを見ながら、運行管理者がドライバーに危険であることを伝達し、安全に運行できるように努めている」 高島さんが向かうのは、名神高速から北陸道を経由して新潟へと向かうルート。ところが午後6時過ぎ、その北陸道が通行止めになったとの情報が入りました。 フジトランスポート魚沼支店 高島由香さん 「ドライバー経験のある運行管理なので、任せて色々相談できる。敦賀から鯖江まで止まっているみたい。その場合どうしますか?」 一般道で迂回(うかい)するルートを取ることになりましたが、通行止めは解除され、無事に北陸道を北上。福井県に入ると、ついに大粒の雪が舞い始めます。午後8時前、敦賀市のパーキングエリアに到着。この先の情報は、会社のシステムに集まる情報を慎重に検討します。 フジトランスポート魚沼支店 高島由香さん 「分かりました。じゃあ、そのまま上(高速道路)で。問題ないとのことで、そのまま高速道路で行きます」 予定通り新潟を目指すことになりました。
テレビ朝日