「慣れている道も気を抜かないで」スリップに横転も…“災害級大雪”で事故相次ぐ
強い寒波に覆われた日本列島、北日本から西日本まで、広い範囲で積雪となっています。 【画像】「慣れている道も気を抜かないで」スリップに横転も…“災害級大雪”で事故相次ぐ
■北日本・北陸 各地に影響
10日にかけて、大雪のピークを迎える北海道・東北地方。幌加内町にある家は、1階部分が雪でほとんど埋もれていました。 住民 「月初めにこんななるなんて今までなかった。大体2月になると本番だったんだけど、ちょっと今年は早いですね。私1人だから出来合いのものしか食べられないから」 一日で50センチの雪が積もった新潟県魚沼市。最深積雪は守門で186センチと、平年の約1.6倍となりました。雪に強風と厳しい状況でも雪かきはやめられません。 住民 「一晩で…夜みんな綺麗にして、朝起きたら30センチくらいある。日中また積もる。すぐ50センチになる」 (Q.風も結構強いですけど) 「今日は北風だね。寒いね」 懸命な除雪作業が行われていますが、少し外れた横断歩道では、押しボタンが手が届かないほど雪に埋もれていました。 住民 「他の所で渡るしかなくて。手が届かなくて押せないのでどうにかしてほしい」 住民 (Q.今年の雪はどう) 「もうむちゃくちゃ。屋根もつながってしまっているでしょ。本当に災害です」 青森市内では除雪中の死亡事故が発生。警察によると、自宅の敷地内で除雪を行っていた女性(51)が屋根から落ちてきた雪に埋もれているところを家族が発見したといいます。 岐阜県の下呂市では、急な坂から落ちたとみられる車の下敷きになり、近くに住む男性(73)が亡くなりました。運転手によると、8日夜、坂道でこの男性に後ろから車を押してもらっていたところ、滑り落ちたということです。 一日で34センチの雪がつもった福島県会津若松市。駅前に停車中の車は雪に埋もれていました。福島市内を走る国道115号では、石油燃料を積んでいたとみられるタンクローリーがスリップして横転。運転手はけがをしたものの、命に別状はなく、燃料漏れも確認されていないということです。 JAF富山支部では、午後になると救助の要請が。到着した先には道路脇の畑に脱輪して動けなくなっている配送会社の軽自動車がいました。 ドライバー (Q.なぜこんな状況に) 「若干スピード出し過ぎたのかも。そのまま滑って斜めに(畑に)入っていった感じ」 右前輪が潰れて回らないため、通常よりも救助に時間がかかります。到着から30分かけて離脱しました。 JAF富山支部 川崎智之さん 「普段慣れている道ほど油断が出てくると思うのですが、家に帰ったり会社へ戻るまでは最後まで気を抜かずに、速度を落として運転することが重要になってくる」