「獣手」シッチェス・ カタロニア国際映画祭に入選、斎藤工や吉岡里帆が推薦
怪談師としても活動する夏目大一朗が監督を務めた映画「獣手」が、シッチェス・ カタロニア国際映画祭2024のミッドナイト・エクストリーム部門に入選。また斎藤工、吉岡里帆ら著名人から推薦コメントが到着した。 【動画】「獣手」海外版予告編はこちら 1月に2週間限定で東京・ユーロスペースにて公開された本作は、失われた左手が異形のものへと変わってしまった男が繰り広げるサスペンス。福谷孝宏と和田光沙が夫婦でダブル主演を務め、福谷はプロデューサーも担った。川瀬陽太、松浦祐也、内藤正記、飯田浩次郎、上西雄大、諏訪太朗がキャストに名を連ねる。 シッチェス・カタロニア国際映画祭2024でのティーチインには、夏目と福谷が登壇。さらにグローバルリリースを記念して、本作は近日中に国内での再上映が予定されている。YouTubeでは海外版予告編が公開中だ。 斎藤は「『獣手』はジャンル映画に括れない これまで誰も観た事の無い『獣手』と言うジャンルの作品」、吉岡は「和田光沙さんが兎に角素敵でした。ファンタジーなのにどこまでも生々しく泥臭い…女性の持つ独特な激しい愛と切なさに心打たれました」とコメント。酒井若菜は「あのラストカットを、私はきっとこれから何度も思い出してしまうだろう」、佐伯日菜子は「圧倒的な熱量と吐く息の白さはスクリーンを通して本気を感じさせる」とつづっている。夏目と福谷によるコメントは下記の通り。 ※「獣手」はR15+指定作品 ■ 斎藤工(俳優・映画監督)コメント 「獣手」はジャンル映画に括れない これまで誰も観た事の無い「獣手」と言うジャンルの作品 福谷さんと和田さんの映画への実直な向き合い方に 心地良くぶん殴られる ■ 吉岡里帆(女優)コメント 和田光沙さんが兎に角素敵でした。 ファンタジーなのにどこまでも生々しく泥臭い...女性の持つ独特な激しい愛と切なさに心打たれました。 男性の持つ獣手は人生への絶望感や劣等感、不甲斐なさ、様々な負と怖を含んでいるようで悲しかった。 ■ 酒井若菜(女優・作家)コメント 序盤で寄せた眉間の数が一度も元に戻らないままエンディングを迎えた。 登場人物たちから噴き出し続ける臭いの強さに打ち負かされてしまったのかもしれない。 あのラストカットを、私はきっとこれから何度も思い出してしまうだろう。 生き抜かなければ、と思った。 ■ 佐伯日菜子(女優)コメント 気づけば息を止めて見ていた。 こちらまで何らかの狂気に襲われそうな緊張感はリアルと「ありえない」の境界線をなくしていく。 圧倒的な熱量と吐く息の白さはスクリーンを通して本気を感じさせる。 ■ 夏目大一朗 コメント 「獣手」の主人公は僕そのものです。 明確なビジョンなく、人に流され、フラフラと大人になってしまった自分自身。小さな小さな一歩から作られた作品。 人間の本能的な暴力性と、愛の持つ救いの力を描きたいと思った。まだはじまったばかり。 いつだってやり直せる。と修と小雪に言ってやりたい。 この作品があなたの心を少しでも動かしたなら幸いです。 ■ 福谷孝宏 コメント 2020年、社会に押し潰されそうになった僕は映画を作るしかないと思った。 この映画製作を期に脱サラして、新しい家族ができ、多くの仲間に支えられ2024年、劇場公開を遂げ多くの方に観て頂いた。 「獣手」は私の人生を大きく変えた映画で、現時点での私の最高傑作だ。 まだまだ沢山の人に届くことを願って! (c) 映画畑/Cinemago