Tomitaku エスパーダ復活計画【第3話】オリジナルにこだわりつつ 独自のヴェルデメタリックを調色!
【Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画 第3話】 キズや凹みを修復する板金作業がひと段落。今回は、いよいよオールペイントかと思われたが……。その前に、肝心の色合わせを慎重に行った。基本はヴェルデメタリックだが、あえてトミタク仕様の調色に挑戦した! 【画像16枚】エスパーダが造られた当時と違い、メタリックベースの種類も豊富になっているため、ボディ形状で陰影がよく出るメタリックをトミタクさんがリクエスト 最新の板金塗装設備が揃う「Paint Factory K」で、着々と板金作業が進められているエスパーダ。今回は、オールペイントの前に、重要な色合わせを行うことになった。 「昔と比べると、メタリック自体の種類が増えています。まずはそのメタリックの具合がエスパーダに合うかを選ぶところから始めてみようと思います」と小山明伸代表。数種類の塗料を持ち出し、サクサク調合していく。現在の塗装設備では、ボディを撮影して、そのデーターから調合できるそうだが、オーナーのトミタクこと富松拓也さんは、 「あんまり純正のヴェルデメタリックにこだわり過ぎずに、トミタクの好みも少し混ぜてやっちゃろうと思っています。なので、ボディ形状で陰影がよく出るようなメタリックにしていただけないかと小山さんに伝えました」
そこで、小山さんが選んだのが、メタリックベースが正面から見ると白くて……
そこで、小山さんが選んだのが、メタリックベースが正面から見ると白くて(明るい)、ななめから見るとグッと暗くなるようなベース。これに、各色を混ぜて行く。最初は現状のボディカラーに合わせるようなイメージで調色。さらに、ゴールド、ブラック、レッドなどを混ぜていく。このあたりの調色は、小山さんの経験とセンスにおまかせ。 塗装ブースで試し塗りをしてボディの色と見比べ、さらに調色すること3回。ようやく納得できる色味になった。 「ボディ上面は色焼けしていることが多いので、側面で合わせます」と、試し塗りをしたパネルをボディに合わせながら小山さんが解説してくれた。 塗装ブースのフィルターが、グリーンに変わるぐらい調色を繰り返したところ、トミタク好みが少し入ったヴェルデメタリックになってきた。そこで、小山さんと打ち合わせをして、実際のボディに塗り、クリアも吹いて確認してみることになった。 塗料がかかってはいけない部分にマスキングを行い、本番さながらのボディでの試し塗りを行う。結果、ちょっとイメージが違うということで、再度微調整を行い、ようやくトミタク好みのヴェルデメタリックが決まった。いよいよ次回は、塗装作業を行い、お色直し後の姿をお披露目できるか⁉ 初出:ノスタルジックヒーロー 2020年2月号 Vol.197 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部