「28歳ニートの息子」は年金を一度も払っていませんが、「支払い免除」を受けることはできるのでしょうか?
老後を見据えた現実的な打開策とは
今回のケースの息子さんは、半年前からニート状態です。その原因を、適切に把握することに努める必要があると考えました。 就労していた時期に、何か精神的に問題を抱えてしまった可能性もあり、その状態で無理やり就職したところで心身に不調をきたしてしまっては意味がありません。原因を確かめたうえで収入を得る方法を検討し、専門機関でカウンセリングを受ける必要性も高いかもしれません。 前述のように、年金保険料の免除をしたとしても将来、老齢基礎年金を満額受け取ることはできませんし、仮に老齢基礎年金の満額を受け取っても、老後生活において十分な収入とするのは難しいです。 そのため、 再びフルタイムで働くのが難しければ、短時間のアルバイトから始めるのも大切になるでしょう。短時間のアルバイトであれば扶養の範囲内で働き、得た収入を貯金にまわしたり、リスクの許容内で資産形成をしたりすることが、現時点でできる老後対策になり得ます。
まとめ
今回は、ニート期間が比較的短く、社会に出た経験を持つ方を事例に挙げました。一方、10代前半から30歳を超えるまでニートで社会保険料も全く支払っていないケースもあるなど、免除対象の範囲や対応は個々で大きくなります。 いずれにしても、社会保険料の支払いは本人にとってはもちろん、家庭の将来にとっても大きな問題になるので、なるべく早く専門家に相談することをおすすめします。 出典 日本年金機構 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度 日本年金機構 国民年金保険料の免除等の申請が可能な期間 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部