財務省、局長級以上の幹部人事を近く発表-発令は7月に
(ブルームバーグ): 財務省は、近く幹部人事を公表する。事情に詳しい複数の関係者によると、早ければ28日にも発表される可能性があり、発令は7月となる見通しだ。
毎年、国会閉会後のこの時期に行われる定例異動の一環で、局長級以上のポストが対象となる。省庁の幹部人事は内閣の承認を得るため、定例閣議が開かれる火曜日や金曜日に発表されることが多い。
外国為替市場で円が対ドルで一時約38年ぶりの安値水準を付ける中、為替政策を指揮する次官級ポストの財務官人事は市場の注目を集めそうだ。
神田真人財務官は今年7月で就任から丸3年を迎える。ブラジルのリオデジャネイロで25、26日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席する可能性もあるため、今回の発表に後任人事が含まれるかは不透明だ。
3年以上務める財務官の前例は少なく、過去30年間では黒田東彦前日銀総裁(1999-2003年)、渡辺博史国際通貨研究所理事長(04-07年)と、15年から4年間務めた浅川雅嗣アジア開発銀行(ADB)総裁の3人にとどまる。
財務官が退任する場合、後任は国際局長が昇格するケースが多い。現在の国際局長は三村淳氏が務めている。三村氏は、金融庁や国際決済銀行(BIS)での職務に加え、財務省で国会対応などを担う文書課長の経験も持つ。
ブルームバーグは同省の広報担当に人事に関して問い合わせたが、現時点で回答は得られていない。
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