JAF公認なのに自分の愛車で誰でもエントリーできる! 往年のレジェンドも参加している「関東デイラリーシリーズ」を紹介します
参加者の中にはレジェンドの姿も!
2台のランチア デルタ インテグラーレ。一方のドライバーはなんと、今回最年長でもあった岩瀬晏弘さんではありませんか! 1993年、ワークスマシンのトヨタ「セリカGT-FOUR」で、時速150km/hオーバーの荒野巡行も多々あるWRCの過酷なサファリ・ラリーで4位となる歴史的偉業を遂げている岩瀬さん。ラリー界の重鎮が至って朗らかで寛容なチーム参戦で、ゆったりとしたアベレージ走行のこだわりを楽しんでいる、と見受けられます。 先述したジムニーはベテランの飯田好範さんで、デイラリーシリーズ最終戦では運営側に回る主催クラブの長老。今戦の「MSCCラリー in 鮫川」は由緒あるマツダスポーツカークラブの主催であり、競技長として運営にあたっている遠藤 彰さんといえば、1991年全日本ラリー選手権チャンピオンである山内伸弥さんのナビゲーターとして自身もチャンピオンとなっている方で、クルマは知る人ぞ知る懐かしの三菱「ギャランVR-4」でした。こんな具合のデイラリーだけに、他のシリーズ戦では主催者側に回るメンバーたちも散見される、フレンドシップあふれているシリーズなのです。
デイラリーシリーズの競技はアベレージ走行を競う
モータースポーツに興味があるという方であれば、現在ではWRCのゲームやeスポーツに参加しているかもしれません。さらに「ラリー」のリアルを求めたくなったなら、気兼ねなくちょこっと現場に踏み込んでみるのはどうでしょう。スポーツでは誰にでも憧れの選手がいたりします。夢であっても世界一、日本一、少しでも上達したい欲望が生じるものです。夢と現実を結んでいく生きがいがあれば、より楽しい世界が広がるはずです。 目標がスピードを競う最高峰のラリーであっても、まずはJAF競技ライセンスを取得しなければなりません。デイラリーはこんな時には絶好の参加イベント。関東各地の由緒あるクラブたちが10年以上にわたって主催し続けているJAF認定のシリーズだけに、初心者にとっては、集っているラリー経験豊富な先輩たちに会えるまたとないご利益もあるでしょう。 デイラリーシリーズの競技はアベレージ走行を競うもの。公道でのクルマを使ったスポーツとして、安全走行を徹底しながら、競技区間における指示された平均速度走行を通して評価されていきます。ルートに点在するチェックポイントの競技車の通過タイムをオフィシャルが計測し、指示されたアベレージ走行ができているかどうか、正確な通過時間との秒差の違いがどれほどあるのかを捉え、その累計値の少なさが競われます。アベレージラリーはそんなスポーツです。
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