オメガ、セイコー、ロンジン…ダイバーズウオッチは小径が狙い目! スーツ姿に合う名品5選
連載《腕時計マニアックス》Vol.11
この連載では以前、ビジネススタイルに合うという観点でレトロなデザインのダイバーズウオッチを紹介しましたが(レトロダイバーズウオッチ5選 トラッドで映える風格)、今回は径38mm以下のモデルのみを厳選。雨の多いこれからの季節に心強く、なおかつ最近の小径時計のトレンドにマッチするという、じつにおいしいジャンルだからです。 【写真はこちら】オメガの「シーマスター アクアテラ」、タグ・ホイヤーの「アクアレーサー」、ロンジンの「レジェンドダイバー」など、スペックや価格を全部チェック! 時計の1mm、2mmの差は想像以上に大きく、今の主流である40mmオーバーの腕時計に慣れた人だと、最初はずいぶん小さく感じるかもしれません。 でもこの控えめなプロポーションこそが、デイリーにダイバーズウオッチを着用したい人には絶好なのです。そもそも手首の細い日本人にはこのくらいのサイズのほうが日々ストレスなく着用できるもの。ダイバーズは回転ベゼルのギザギザでシャツの袖口が傷むことがありますが、それもある程度回避できるでしょう。
■小粒なのに存在感 防水性能も十二分
それでいてドレス系ウオッチの小径とは違い、タフなツールウオッチならではの存在感があり、装いの引き締め役になってくれるのがいいところ。このあたりは「山椒(サンショウ)は小粒でもピリリと辛い」のたとえそのまま。筆者などは、ケースが小さい分、文字盤の密度感が高まり、大径のダイバーズより好ましいデザインバランスに感じます。 もちろんこのケースサイズですから、深海の水圧まで対応するド級の防水スペックは望めません。でも実際にダイビングに使わず、海や川に行ったとしても水辺でチャポチャポする程度なら、防水性能はそこそこで十分ではないでしょうか。その分いろんなスタイルになじむシックさを備えていますし、アンティークウオッチのようなサイズ感は、モノにこだわりある人と見せてくれるでしょう。 今やダイバーズウオッチをビジネスで使うのは当たり前になっていますが、よりスーツやジャケットとなじむものが欲しいのなら、ぜひ38mm以下のダイバーズを狙ってみてくださいませ。