速報試打! キャロウェイ新作「ELYTE」ドライバーを打ってみると同じ「Aiフェース」でも打感に違いが?
フェース面上のミスを補正するポイントが従来モデルの10倍
1月7日、キャロウェイは2025年の最新シリーズとして「ELYTE(エリート)」を発表しました。前作からモデル名やデザインを一新しましたが、どんなクラブに仕上がっているのでしょう。今回はインスタグラムのフォロワーが6万人を超え、若い世代のゴルファーから絶大な人気を誇るルイゴルフ(大塚塁)さんに「ELYTE」のドライバー2種を試打してもらいました。 【写真】キャロウェイ新作「ELYTE」ドライバー4機種をいろいろな角度から見比べる
まずはスタンダードモデルの「ELYTE ドライバー」をテストしたルイゴルフさん。 「この打感、いいですね。フェースに吸い付くようなやわらかさがありつつ、ボールをはじく感じもあります。以前に使っていた同じキャロウェイの『エピックフラッシュ サブゼロ』ははじきが強いものの、球離れが早かった印象ですが『ELYTE』はもう別物ですね」 シリーズ最大の特徴と言えるのが、AIにさまざまなゴルファーのスイングデータを解析させ、ミスヒットでも弾道を補正するように設計された「Ai 10xフェース」です。フェース面上の弾道を補正するポイントが従来モデルの約10倍となる2万5000に増加し、より反発性能と寛容性を高めることに成功したようです。 「構えた時の顔も落ち着きがあっていいですね。クラウンの雰囲気がだいぶ変わりました。ヘッド全体が締まって見えて、シャープな印象になります。光の反射がないのも好印象です」 航空宇宙分野で使用されている「サーモフォージドカーボン」という新素材の採用も「ELYTE」シリーズの特徴の一つです。従来のカーボンよりも成型しやすく、より高精度な製品開発が可能になり、ヘッドの性能を高めるとともに、フィーリングも向上したようです。
「ELYTE X」はよりはじき感が強くなっている
ルイゴルフさんは続いて「ELYTE X」を試打。スタンダードモデルよりもフェースが返りやすくつかまり重視のヘッドになっています。
「構えた時の顔はスタンダードモデルと似ていますが、少しだけ後方に長いのでヘッドが大きく見えます。打ってみるとより弾道も高いですし、つかまりも良くなっていますね。右プッシュを打ったと思ってもほとんど真っすぐに飛んだので、右へのミスが軽減されそうです」 今回は「ELYTE」が10.5度、「ELYTE X」が9度のヘッドで試打を行いました。通常ならロフトが立ったクラブの方が弾道は低くなりますし、ボールをつかまえにくくもなりますが、より高くつかまったボールを打てたのは9度の「ELYTE X」でした。それだけつかまりに特化したヘッド性能に仕上げられているのでしょう。 「一番違いがあったのは打感ですね。吸い付くようにソフトだったスタンダードモデルに対して『ELYTE X』はよりはじき感が強くなっていました。弾道を操作するというよりは、オートマチックに安定したドローが打てるドライバーだと思います。どちらもミスに強いという意味では同じですが、弾道を補正する傾向に違いがありますね。弾道をコントロールしたい人にはスタンダードモデル、右に曲がるスライスに悩む人には『ELYTE X』が合いそうだなと思いました」
ルイゴルフ(大塚塁/おおつか・るい)
愛知県出身。レッスン動画で若年層ゴルファーの支持を得る動画クリエイター。168のスコアからたった50日で100切りを達成したノウハウを伝えるインスタグラムのフォロワーは約6.5万人。現在は20代ゴルフコンペの企画運営などを行っている。 【取材協力】スイング碑文谷 東京都目黒区碑文谷5-14-8
田辺直喜