才能が開花 絵と生きる10歳少女 自分の思いを言葉にするのが苦手…4歳の頃に運命の出会い「好きなものが」 将来の夢は「動物を救う有名な画家」
■自分の思いを言葉にするのが苦手
聖さん: 「風で気持ちいいね」 聖さんは今も自分の思いを言葉にするのがちょっと苦手です。その代わりに絵で自分を表現します。 カメラマン: 「いろんな動物いるね」 聖さん: 「全部ここら辺にいる動物」
「汚い色なんてないよ」という作品。 小学校の授業では「黒は汚いからあまり使わない方がいい」と指導されたと言います。 それに違和感を覚えた聖さんはー 聖さん: 「(何でカメレオンなの?)いろいろな色に変わるから。(どんな色もすてきだよって?)そう。これ、足跡の色が(木に)移ってこうなっている」 黒、白、茶。「汚い色なんてない」と後に通子さんに話しました。 母・通子さん: 「メモみたいな代わりなんですよね、言葉がそんなにわからない。これが一番おしゃべり、多く語っているということ」
■才能が開花
この日、聖さんは大好きなライオンの絵に鳥のキビタキを登場させました。図鑑を見ながら、鉛筆で下書きをして水性インクのペンで色を塗っていきます。 ライオンの視線の先にキビタキが描かれています。
4歳の頃からこれまでに描いた作品は600点近くになります。 こちらは8歳の頃の作品。 母・通子さん: 「あれって思って。なんかうまいな、こんなの描けるの、8歳」
独特な構図や色使いに感心するようになった通子さん。 コンクールに出品すると、みごと受賞。
SNSで絵を発信すると、画家のSHOGENさんの目に留まり、2023年7月、茅野市で開催された展覧会で絵を飾ってもらうことができました。 記者: 「人に絵を見てもらうことが好き?」 聖さん: 「(うなずく)。元気になってもらいたい」
■売り上げの一部を世界自然保護基金に寄付
11月1日からは安曇野市の画廊で初の個展が開かれています。 訪れた人はー 訪れた人: 「見たものをどう感じているのかが素直に筆に乗っている感じが、すてだなと思った。小学生の子が描いているというのは聞いていたが、こんなにエネルギッシュなんだ」 画廊オーナー・画家・成瀬政博さん: 「小学生でこんなに描く子って、そういないんじゃないかと思いますね。自分の中の言葉にならない表現が、こういう絵になって出てくると思う」
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