松田力也とディラン・ライリー、経験ある2人が若きラグビー日本代表を牽引する
松田は「日本代表に100%コミットする中、若い選手に上手く目配り気配りしながら、いいヘルプをしてあげたい。よかったら何も言わないし、悪いとき、悩んでいるとき一言、二言かけられるような存在になりたい。普段のコミュニケーションからいい関係性を作っておかないと、若い選手も入って来ることも頼ることもできないと思う」。
「そこに関しては苦手なタイプではないので、みんなと喋りながら僕とフミさん(元日本代表SH/スクラムハーフ田中史朗)の年齢差が10歳で、(大学2年生の選手たちとは)それと同じ差があるから、(自分とフミさんと)同じような関係になればいい。変に上からいくのではなく、一緒に関係性を作っていきたい」と目を細めた。
まず、PNCでは25日にアウェイでカナダ代表戦と戦い、9月6日の2戦目は熊谷でアメリカ代表と戦う。カナダ代表戦と言えば、松田選手は大学4年時に初キャップを得た相手である。「フワフワしていたのであんまり覚えていないが、カナダ代表とは初キャップ以来」。
カナダ代表にしろ、2戦目のアメリカ代表にせよ、どちらもフィジカルでどんどんゲームを作ってくると思うので、そこにどれだけ上手く自分たちのスピードを使いながら勝負できるか。まず、ミスをしないことが大事になってくるので、全員で同じ画を見ることが大事なので仕上げていきたい。あくまでも自分たちにフォーカスして、自分たちのラグビーができるかをやりたい」と語気を強めた。
南アフリカ出身だが、オーストラリアでラグビーを始めたライリーは、2027年ワールドカップに特別な思いを持っている。「オーストラリアは自分がラグビーを始めた地だし、日本はこのレベルまで自分がプレーする機会を与えてくれた場所なので、それを総合したオーストラリアワールドカップは特別な機会になる。3年後、チャンスがあればプレーしたい」。
そんなライリーは、PNCに向けて「まず個人として早くラグビーしたい。前回のキャンペーンは小さなケガもあって、2試合しか出られなかった。一貫性のあるパフォーマンスをずっと継続したいと思うので、今はカナダ代表戦に選ばれたい。チームとしてはPNCに優勝したい。PNC優勝する技術、能力があると思うので、優勝して証明したい」と意気込んだ。