松田力也とディラン・ライリー、経験ある2人が若きラグビー日本代表を牽引する
「ターンオーバーをどうやって減らすか、そして全員で同じこと考えて同じ画を見ないといけない。BKが、FWががんばって出してくれたボールを簡単に落とすというのは、チームとしてもクオリティ、意識としても下がってしまうから変えていきたい」。
「でも、消極的になりたくないと個人的には思っているので、そのために迷わずプレーするために、しっかりコミュニケーションして、明確にしてプレーすることは前のキャンペーンよりやろうとしている」と松田は話した。
個人としてはSO李承信(神戸スティーラーズ)と10番争いをしているSO松田は、「『超速ラグビー』を体現するために、まだまだやることはあるし、これまでのゲームコントロールを重視することより、ボールをアグレッシブにもらいたいし、その中で動かすプレーができるようにすることで新しいチャレンジがある」。
「難しさはあるが、ラグビーの奥深さ、楽しさを感じながらできている。そういう意味では簡単なチャレンではないが、自分自身もレベルアップしないといけない」と自分に言い聞かせるようにいった。
イタリア代表戦で素晴らしいスピードを見せて、2トライを挙げて気を吐いたライリーは「(テストマッチは)クラブラグビーとは違う環境で、ハイプレッシャーで逃げ道がなく、いいパフォーマンスを発揮しないといけない。その中で、オンもオフザフィールドでも、一貫性を持つことがすごく大事になってくる」と語気を強めた。
6月から7月にかけて大学生の若い選手が参加していたが、今回のPNCに向けた宮崎合宿でも大学生2年生が3人(うち練習生が1人)招集されており、20キャップ以上の選手は、松田とライリーの2人を含めて、44キャップのHO(フッカー)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、56キャップのCTB立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)の4人だけだ。
ライリーはジェイミー・ジャパンと比べて、「エディー・ジャパンは一言で言うとまったく違う。ゲームスタイルも違う。エディーは若い選手を呼んで、エナジーのあるチームだとすごく感じている。まだ自分はシニア層ではないが、リーダー的な役割も増えてきているので、若い選手の成長をヘルプしていきたい」と話した。