トヨタの上期世界販売、2年ぶり前年割れも5年連続首位は維持
トヨタ自動車は30日、ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体の2024年上期(1―6月)の世界販売台数が、前年同期比4・7%減の516万2442台だったと発表した。北米や欧州の需要が堅調だった一方で中国や日本で販売が減少し、2年ぶりに前年同期の実績を下回った。ただ、競合の独フォルクスワーゲン(VW)を上回り、上期として5年連続で首位を維持した。 【一覧表】トヨタ・日産・ホンダ…乗用車8社の世界生産の詳細 トヨタ単体(レクサスブランド含む)は同0・9%減の489万2259台と微減だったが、過去3番目に高い水準。VWが公表した24年上期実績の434万8000台(前年同期比0・6%減)を超えた。 トヨタ・レクサスブランドの地域別販売実績で、海外販売は同3・7%増の420万9963台で過去最高となったが、国内は同22・3%減の68万2296台と大きく落ち込んだ。ダイハツや豊田自動織機、トヨタの認証不正問題や新型プリウスのリコール(無料の回収・修理)などが影響した。 電動車の世界販売台数は209万3071台(同22・4%増)と過去最高を更新。北米ではスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」や「カローラシリーズ」などハイブリッド車(HV)が好調だった。 トヨタ・レクサスの世界生産は同5・0%減の464万8863台、このうち国内生産は同8・2%減の150万8416台で、ともに2年ぶりに前年同期を割り込んだ。