カート落ちの理由トップは「送料が高いと感じた」が約36%、気が変わったが31%。購入する際に約7割が価格を重視
ECサイト向けマーケティングオートメーション・CRMツール「EC Intelligence」の開発・提供を手がけるシナブルは10月30日、ファッションECサイトの利用実態調査の結果を公表した。カート落ちの理由トップは「送料が高いと感じた」が約36%で、気が変わったが31%。また、購入する際に約7割が価格を重視していることがわかった。 ■ ファッションのEC購入で重視する要素 調査ではまず、ECサイトでファッションアイテムを購入する際に重視する要素について質問。「価格」が最多で67.0%、「サイズやカラーの豊富さ」(40.7%)「セールやクーポンなどの特典があるか」(38.4%)「商品の品質」(37.1%)が続いた。 ■ カート落ちの理由
商品選びで迷って購入をやめた経験についても聞いた。「よくある」は35.2%、「ときどきある」が55.4%、「あまりない」が7.8%、「全くない」が1.6%だった。「よくある」「ときどきある」を合わせると、約9割が迷った際に購入をやめた経験がある。
購入をやめる理由についても調べた。「よくある」「ときどきある」「あまりない」の回答者に「商品をカートに入れた後、購入をやめる理由は何ですか?」(複数回答可)と質問したところ、「送料が高いと感じた」が35.8%で最多。次いで「カートに入れた後に気が変わった」(31.1%)「クーポンや割引が利用できなかった」(28.5%)と続いた。送料や割引の有無などが大きく影響することがわかった。 ■ パーソナライズ提案の体験 ユーザーの行動履歴や購買履歴に基づいて、個々に最適化されたサービスや商品を提案するパーソナライズドサービスの接触経験などについても聞いた。「ある」は35.4%、「ない」は64.6%。
「ある」と回答したユーザーへ実際にどのようなパーソナライズドの商品提案を受けたかについて聞いたところ、「閲覧履歴に基づいた関連商品の提案」が42.0%で最多。次いで「過去に購入した商品に基づいたおすすめアイテムの提案」(39.2%)、「セールやクーポン情報の提案」(33.1%)となった。