中日・新外国人投手、201センチ長身左腕、27歳のカイル・マラーを獲得、最速157キロ、23年開幕戦で大谷翔平と投げ合う
中日が米大リーグ・アスレチックスのカイル・マラー投手(27)を獲得することが14日、分かった。メジャー通算54試合に登板した実績があり、2023年には開幕投手を務めた実力者。エンゼルス戦で大谷翔平(現・ドジャース)と投げ合い、チームの白星に貢献した。身長201センチの長身左腕が竜の先発陣の一角を担う。 ◆ライデル・マルティネス、涙…涙…でキューバ帰国【写真複数】 立て直しが急務のドラゴンズ先発陣に実力派左腕が加わる。カイル・マラー。今季まで米大リーグアスレチックスでプレーしていた201センチの長身ピッチャーだ。 米テキサス州ダラス出身。2016年MLBドラフト2巡目でブレーブスから指名を受けた。21年にメジャーデビュー。同年6月27日レッズ戦で5イニング無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げ、同年は2勝(4敗)をマークした。 22年オフにアスレチックスへ移籍すると、翌年の開幕投手に抜てきされた。3月30日のエンゼルスとの開幕戦では、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いたばかりの大谷と投げ合い、5イニング1失点と好投。チームを勝利に導いた。24年は中継ぎとして21試合に起用された。メジャー通算54試合に登板して、4勝11敗、防御率5・90の数字を残している。 武器は長身を生かした角度のある最速157キロのストレートだ。ほかにもスライダー、カーブ、チェンジアップを操る。日本人選手とも対戦経験があり、大谷は通算で5打数2安打も2奪三振、カブス・鈴木誠也やレッドソックス・吉田正尚とも顔を合わせている。 マラーには先発ローテーションの一角としての期待がかかる。井上監督は「投手陣の整理は急務。数はいるけど、決め手に欠ける。頭一つ出るような投手を探している」と話していた。先発陣で来季のローテ入りが確実視されるのは高橋宏のみ。4年連続で規定投球回を投げた小笠原はメジャー移籍を目指し、ベテランの大野、涌井、松葉、今季不本意な成績に終わった柳、梅津、メヒア、根尾、若手では松木平、仲地に加えドラフト1位の金丸、2位の吉田が枠を争う状況だ。軸となれる投手は一人でも多い方がいい。 左のスラッガー・ボスラーに次ぐ助っ人の加入。球団はマルティネスの退団で空席となった抑え候補の獲得も狙っている。3年連続最下位からの巻き返しへ、戦力補強の手を緩めない。 ▼カイル・マラー 1997年10月7日生まれ、米国テキサス州ダラス出身の27歳。201センチ、113キロ。左投げ右打ち。2016年MLBドラフト2巡目でブレーブスから指名を受けた。21年にメジャーデビューして、同年は2勝。22年オフにトレードでアスレチックスに移籍すると、23年の開幕投手を務めた。メジャー通算54試合で4勝11敗、防御率5・90。(写真はAP)
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