2冠目指す神戸が5年ぶり天皇杯決勝進出! 宮代&佐々木弾で京都に競り勝つ
天皇杯準決勝のヴィッセル神戸vs京都サンガF.C.が27日にノエビアスタジアム神戸で開催された。 【動画】宮代の強烈ヘッド! 佐々木のPK弾で決勝進出! 悲願の初優勝を果たした2019年大会以来の決勝進出を目指す神戸と、2011年大会以来の決勝進出を狙う京都。神戸は直近のAFCアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の蔚山HD FC(韓国)戦から7人変更。GK新井章太、マテウス・トゥーレル、酒井高徳、鍬先祐弥、宮代大聖らが先発した。 一方の京都は、直近のリーグ戦のサガン鳥栖戦と同様の先発メンバーをピッチに。GKク・ソンユン、福田心之助、福岡慎平、平戸太貴、ラファエル・エリアスらがスタメンに名を連ねた。 関西勢同士の激突となった一戦は序盤から激しい球際勝負が繰り広げられる。そんな中、18分に神戸が先制点。飯野七聖からパスを受けた佐々木大樹がボックス右外からクロスを送り、中央の宮代が頭でゴールに押し込んだ。 先制を許した京都だったが、32分に反撃。ボックス手前でポストプレーを試みたラファエル・エリアスが横パスを出したところを飯野にブロックされる。しかし、これがゴール前にこぼれると、いち早く反応したマルコ・トゥーリオが落ち着いてゴールに流し込んだ。 振り出しに戻った試合は、より激しさを増す中、神戸は前半アディショナルタイム3分、鍬先のクロスを中央で宮代がヘディングシュート。しかし、ボールはバーの頭上を通過し、ゴールとはならない。 それでも迎えた後半、神戸が勝ち越しに成功する。序盤、佐々木が相手のクリアを阻もうとしたところ、福岡の足がかかってしまい転倒。一度は見逃されたものの、その後VARが介入し、PKが与えられた。これをキッカーの佐々木がゴール左を狙うと、GKク・ソンユンに弾かれたが、再び自身のもとに戻ってきたボールをゴール右に流し込んだ。 このゴールで勝ち越しを許した京都は55分に原大智、63分にアピアタウィア久、金子大毅、米本拓司を投入して打開を図る。一方の神戸は58分に大迫勇也と武藤嘉紀を投入して京都を突き放しにかかる。 68分には大迫のパスを受けた酒井がボックス右からカットインして左足シュート。これがゴール左を捉えるも、GKク・ソンユンの好守に阻まれる。 するとその後も攻勢に出る神戸に決定機。77分、敵陣中央左から武藤がファーサイドにふわりと浮かす。これを大迫が頭で横に折り返し、フリーの宮代が押し込んだ。だが、VARの結果、宮代のオフサイドがとられ、ゴールは認められず。 難を逃れた京都は、神戸の攻撃に苦しみながらも同点のチャンスを狙う。すると、後半アディショナルタイムにはGKク・ソンユンもゴール前に上がったCKであと一歩のところでゴールに迫るも、神戸の身体を張ったディフェンスに最後までゴールネットを揺らすことはできず、試合終了。 2-1で京都に競り勝った神戸は、悲願の初優勝を果たした2019年大会以来、5年ぶりの決勝進出を決めた。