愛知独自の緊急事態措置は継続 大村知事が会見(全文1)引き続き感染防止対策が必要
愛知県の大村秀章知事は14日夜、政府による「緊急事態宣言」の一部解除を受けて、臨時の記者会見を行った。 【動画】愛知県、独自の「緊急事態措置」は継続 大村知事が臨時会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「愛知県、独自の『緊急事態措置』は継続 大村知事が臨時会見(2020年5月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
今後の愛知県の対応について
大村:それでは夜7時45分という時間で少し異例でありますけれども、本日、国のほうで専門家会議、そしてまた諮問委員会、そしてまた衆参の議会、国会への報告、それからまた安倍総理の会見、そして今ちょうどこの時間、政府の対策本部会議もされておられる、こういうタイミングでございますので、それを踏まえまして、この国の動きに合わせまして私ども愛知県の対応について私から申し上げたいというふうに思っております。お手元に幾つか資料がありますので、ご覧をいただきながらお聞きをいただきたいと思います。 まず冒頭、今回の国の対応について私から県民事業者の皆さまへのメッセージという形でまとめさせていただいておりますので、これをご覧いただきながらお聞きをいただければというふうに思っております。経過から申し上げ、そして結論を申し上げたいと思います。愛知県では、新型コロナウイルス感染症拡大の防止に向けて、4月10日に県独自の愛知県緊急事態宣言を発出し、緊急事態措置を定めて直ちに実行に移すとともに、4月16日の緊急事態宣言に基づく特定警戒都道府県の指定、そして5月4日には国の緊急事態宣言と愛知県の緊急事態宣言を併せて5月31日、5月末日までの継続延長を決定させていただき、この感染症拡大防止対策に取り組んでいるところでございます。
段階的に社会経済活動レベル引き上げたい
これまで医療関係の皆さまには昼夜を問わず最前線で献身的に対応いただきまして心から感謝を申し上げます。また、県民や事業者の皆さまには、外出・移動の自粛、そしてまた休業協力にご協力いただきまして心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。全ての皆さまに感謝を申し上げます。こうした取り組みの結果、新規感染者数は4月の25日に1人となって以降、大きく減少傾向にあり、医療提供体制も十分に確保できております。そしてこうした状況を踏まえ、本日、国においても法に基づく緊急事態宣言の特定警戒県の指定の解除に至ったところでございます。 そして2つ目の段落であります。しかしながら、本県では引き続き感染防止対策の実施が必要であり、重要であります。そこで県独自の緊急事態宣言といたしました5月31日まで、この緊急事態措置を継続いたしまして、段階的に社会経済活動のレベルを引き上げていきたいというふうに思っております。その1つとして、学校につきましては18日以降の再開の準備、そしてまた25日からの分散登校や時差登校を実施するほか、事業者の皆さまへの休業要請につきましても順次、緩和をすることといたしました。県民の皆さまには引き続きご不便をお掛けいたしますが、不要不急の外出・移動の自粛をお願い申し上げますとともに、3つの密を回避いたしまして、人と人との距離の確保、ソーシャルディスタンスの確保、そしてマスクの着用、そしてまた手洗いの徹底など、基本的な感染対策を継続する新たな生活様式を実践していただきますようにお願いを申し上げる次第でございます。 そして事業者の皆さまには、これまでにクラスターが発生していない施設など感染リスクに応じまして、順次その休業要請を緩和いたしますが、営業の再開・継続に際しましては施設ごとに入場者の制限や誘導をはじめ、感染防止対策の徹底をお願いいたします。なお、これまでにクラスターが発生をしたことのある業態、また、3つの密を招くような業態につきましては、今しばらくの間、休業協力をお願い申し上げる次第でございます。 そして3。今後とも感染状況と医療の提供体制の確保の状況につきまして、新規の感染者数、そして陽性率、そして入院患者等の数値より監視を続け、新たに設定した基準値を超えるなど、感染の拡大が認められる場合には迅速かつ的確に、規制による感染防止対策を講じてまいりたいと考えております。