バイデン氏、続投不可86% 「高齢過ぎ」根強い不安
【ワシントン共同】米ABCテレビなどが11日に発表した世論調査で、11月の大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)が高齢過ぎて2期目を務められないとの回答が86%に達した。同氏は私邸などで機密文書が見つかった事件でハー特別検察官から記憶力の衰えを指摘されたばかり。有権者の間に職務遂行能力への不安が根強い現状が浮き彫りになった。 バイデン氏「女王陛下万歳!」 演説で唐突に、衰え懸念 23年
共和党の候補指名が有力視されるトランプ前大統領(77)も含めて高齢過ぎるとの回答が59%。バイデン氏のみが高齢過ぎると答えたのは27%だった。本選が両氏の再対決となる可能性が高まっている中、世代交代を望む声も多い。 ハー氏は8日の報告書で、バイデン氏の「記憶力が著しく限られ」ており、訴追しても陪審員が「記憶力の悪い老人」とみなし、有罪にしないと判断したと説明。ハリス副大統領が「明らかに政治的動機に基づいている」と反発するなど、波紋が広がっている。 世論調査は9~10日に実施。事件を巡り、38%がバイデン氏が「訴追されるべき」だったと回答。「訴追されるべきでなかった」の34%を上回った。