韓国SOOP、仮想ファンダムコミュニティ提供…「安定収益」の支援モデル構築
【07月18日 KOREA WAVE】韓国の動画ストリーミングプラットフォーム「SOOP」が、バーチャルストリーマー(動画・ライブ配信などで活動する仮想キャラクター)の支援に向けプラットフォーム内のファンダムコミュニティをさらに強化している。 単純にバーチャルコンテンツ製作だけを支援するのではなく、バーチャルストリーマーとファンが一緒に活動できるコミュニティ空間を提供し、コンテンツを通じて安定的に収益を創出できる持続可能な支援モデルを構築する。 バーチャルストリーマーは、自身の「サブキャラクター(本来のキャラクターではないまた別のキャラクター)」であり、仮想のキャラクターでゲームや歌、トークなど各自の才能を活用して利用者とやり取りする多様なコンテンツを持っている。同時に自分が好きなストリーマーのために積極的に後援する「コアファンダム」も抱えている。 ◇「LILPA」チケット完売 ここ数年間、SOOPで活動するバーチャルストリーマーが急速に増えているのも、ライブストリーミングプラットフォームとバーチャルファンダムコミュニティが相乗効果を上げているからだ。 バーチャルストリーマーは、SOOPのオンラインとメタバース空間でファンとリアルタイムで対話し、バーチャルeスポーツ大会、グローバルバーチャルトークショーなど、ゲームと芸能コンテンツを一緒に楽しむ。このようなファンダム生態系の強化は、オフライン空間にまで拡大し、バーチャルアイドルグループのポップアップストア開催やオフラインコンサートのチケット完売といった新たな文化も作り上げている。 最近、SOOPが後援したバーチャルガールズグループ「異世界アイドル」メンバー「LILPA」初の単独オフライン大型コンサートは、わずか3分で全席が売り切れ、現実アイドルに劣らない大きな人気を証明した。 ソウルの慶熙大学「平和の殿堂」で12、13両日開催された「LILPACON:Going Out-SOOPER CONCERT」は、異世界アイドルが所属するジュパラブルエンターテインメントが主催・主管し、SOOPが後援した。 LILPAの初単独コンサートは、オフラインチケットオープン3分で8000余りの座席が完売。全国10カ所の映画館でライブビューイング(同時生中継)を見るチケットも約1分で全席が売り切れた。 LILPAをはじめとするバーチャルアイドルメンバーは、完成度の高いコンテンツとコミュニケーションイベントで、ライブストリーミングとK-POP市場の新たなトレンドを牽引している。 ◇メタバースのファンコミュニティ拡大 この他にもSOOPは6月からバーチャルストリーマーに光学式モーションキャプチャースタジオを支援し、バーチャルストリーマーのためのゲーム大会やeスポーツリーグコンテンツも増やしている。7月2日にはバーチャルストリーマーのeスポーツ大会「バーチャル総合大会」の最初のシーズンを開始した。 また、SOOPのメタバースプラットフォーム「フリーブロックス」では、人気バーチャルストリーマーのファンミーティングやミニコンサートなど、時空間を越えたユーザー参加型ファンダムコンテンツが企画、製作されている。 バーチャルストリーマー「ミル」は、4月に誕生日記念ファンミーティングとプレイワールドコンテンツを「フリーブロックス」で開催した。ファンミーティングでは、ファンがアバターでメタバース行事会場に接続し、フォトゾーンに並んで一人ずつ一緒に写真を撮るなど、ストリーマーとファンが仮想空間でやり取りし、思い出を共有する時間を持った。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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