注目は大谷翔平だけじゃない! 鈴木誠也がオールスター選手級の活躍で30本塁打の大台突破もある
【鈴木誠也のOPSはメジャーでも上位クラス】 1シーズンに20本以上のホームランを打った日本人メジャーリーガーは、通算5度の松井秀喜と今シーズンが5度目の大谷に、昨シーズンの鈴木の3人だ。城島健司と井口資仁はどちらも2006年の18本塁打が最多。イチローは2005年の15本塁打が最も多かった。 規定打席以上のシーズンにOPS.800以上は、イチローと松井秀喜が5度ずつ記録している。大谷と鈴木はそれぞれ、今シーズンが4度目と2度目となるはずだ。 イチロー、松井秀、大谷の3人は左打者。シーズン20本塁打以上も、シーズンOPS.800以上も、右打者の日本人メジャーリーガーは鈴木しかいない。 カブスにおいても鈴木のOPSは、昨シーズンの.842がコディ・ベリンジャー(.881)に次ぐ2位、今シーズンの.843はトップに位置する。2番目に高いのはOPS.811のイアン・ハップだ。鈴木を除くと、カブスで昨シーズンも今シーズンもOPS.800以上となりそうな選手はいない。今シーズンのベリンジャーのOPSは.745にとどまっている。ハップは昨シーズンのOPSが.791だった。 2020年以降、カブスで2年続けてOPS.800以上(規定打席以上)を記録した選手は途絶えている。現時点では2014年~2019年に6年連続のアンソニー・リゾ(現ニューヨーク・ヤンキース)に、2018年~2019年に2年連続のハビア・バイエズ(現デトロイト・タイガース)とカイル・シュワーバー(現フィラデルフィア・フィリーズ)が最後だ。 ちなみにリゾとともに打線の中軸を担い、ふたり合わせて「ブリゾー」と称されたクリス・ブライアント(現コロラド・ロッキーズ)は、2015年~2019年の5シーズンともOPS.830以上だが、2018年は規定打席に届かなかった。 日本人メジャーリーガーやカブスという、人数が比較的少ない限られたカテゴリーのみならず、メジャーリーグ全体で見ても、鈴木のOPSは低くない。昨シーズンの.842は134人中22位、今シーズンの.843は136人中18位だ。それぞれ上位の16.4%と13.2%に入っているので「全体の85%前後の打者より上」ということになる。ナ・リーグに限ると、昨シーズンが15位、今シーズンは7位だ。